こんにちは。
時代の流れに合わせないスタンスで「恋を何年休んでますか」を視聴している。あらすじを言うと、有子(小泉今日子)も咲子(黒木瞳)もまゆみ(飯島直子)という既婚者を軸としたラブストーリーである。結婚してから忘れていた(あるいはこれまで経験してこなかった)恋愛(不倫)に惹かれていくお話。1話から5話の感想はない。
この回から咲子の恋(不倫)が加速していく。
咲子は沢村との一線を超えた。
「私、罪悪感がすごくて……」とは言っているものの、むしろ沢村(伊藤英明)を押し倒さんばかりにキスしていたのは咲子の方である。だからこそかもしれんが。
そして翌朝娘の理沙(矢田亜希子)に怪訝な顔をされていた。分かりやすすぎか。
まゆみは平常運転というか、いっちゃんしか見えてない。
いっちゃんは代役で劇の主役デビュー。
化粧室でいっちゃんの宣伝するところは本当にうれしそうだ。でもこれ、彼氏自慢というより息子自慢に近いもんだと思うんだよなぁ。この二人、ちゃんと男女で意識しあえるのだろうか。
いっちゃんの劇が終わった後に、有子と話す咲子が
「私、(不倫している)理沙の気持ちが分かってきたの……」
自身の一晩の過ちから学んだのか、はたまた自分を正当化しているのか?と思ったのは邪推かもしれない。
その夜。
気持ちの溢れる沢村、ついに咲子の家に突入。なんやそのガッツ。怖いわ。そして手渡す伊豆行きの切符2枚。
「二人で伊豆に行きませんか?」という沢村に、これで最後にしよう、今までの事は思い出にしようと言い放つ咲子。それを抱きしめてつなぎとめようとする沢村。傍を走り抜ける散歩中の犬。
結局伊豆行きの切符を受け取った。もう行く気やん。咲子がホクホクする最中、理沙が帰宅。理沙は泣いていた。
「もう別れようって言われた……」
理沙は不倫相手から別れを切り出されたというのだ。それを抱えながら言った咲子の言葉は
「そんなに好きなら、もう一度その気持ち彼に伝えてみたら?」
綺麗な手のひら返しである。
有子宅では理沙に別れを切り出した良平(中村トオル)が急にいいパパっぽくなるし。分かりやすすぎか。
それにしてもことあるごとにパソコンを開き友達にメールする有子の姿は現代のSNSを彷彿とさせる。人間ってそんな変わんないよね。
旦那を待ちながら飯を作る咲子。幻聴の如く沢村の声が脳内に響く。もう完全に伊豆に行きたい顔になってる。
そこへ沢村からの電話。この時代、スマホとか全くないから家の電話にかけるのが普通で、不倫相手がかけてくるなんて今では信じられない。
そして、咲子は伊豆へ旅立った。旦那と娘の鍋を用意して。
そして有子の家も奇しくも鍋である。準備が完了し、子供が「迎えに行きたい」と言い出し駅前まで向かう。
交差点。現れる良平、視線の先には理沙。良平を見つけた有子は良平の視線を追い理沙に気付く。理沙は有子をガン見。良平も有子をガン見。
その瞬間、過去の良平の行動、全ての点が線につながるーーーーー!
というところで物語は終了。
咲子、有子夫妻に比べ、まゆみ夫妻は結構平和。一目素晴らしい家族と、家族になり切れない夫婦という対比として描かれているのだろうか。根が深いのは咲子夫妻だと思う。母娘揃って不倫て。そういうのって環境遺伝するのかな。