正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

続「超」整理法・時間編の感想

こんばんは。

 

最近続「超」整理法・時間編という本を読んだ。前著は読んでいないが随分と古い本のようだ。時間の使い方というのは自分の中でのテーマということから、タイトルに惹かれて借りてきた。

以下、印象に残った点について記していく。

 

1.物事は中断せずに取り組む

何を当たり前のことを、と思うべきところではあるが、実際中断することによる時間的損失は大きい。していた作業を中断し、再開するためには何をしていたか思い出す必要がある。それに時間がかかる。中断した時点でそこまでの短期記憶が塗り替えられるからだ。

この本では中断しないための手段を提示している。具体的には電話を取らない、連絡は文書で行う、スケジュールを数か月単位で立て、目に見えるようにしておくことだ。

電話という連絡手段をある種否定的にも書いてあるのが個人的にGOOD(電話が好きじゃないから)。電話はある意味相手の都合を無視した連絡手段で、よほど緊急のときにしか使いたくない。なお、代替案としてFAXが示されていたが、現代ではメールだろう。

 

2.仕事は寝かせる

ある程度仕事が進んだら寝かせる(放置しておく)ことが大事という考え方。上司や同僚からは仕上げるように言われてるのと逆である。どういうことかと言うと、どこまでもやってしまうと仕事に対する限界効用が下がるからだ。

 

例えば、2時間ある仕事に取り組むとして、最初の1時間と後の2時間では仕事の能率は一緒だろうか?多くの仕事を単体で見た場合において、最初の1時間の方が未解決部分も多く、やっていることは多い。取り組む時間が長くなればなるほど時間当たりの実労働は減っていく(疲れなどを言っているわけではない)。

 

 

 

(ところでこの限界効用の考え方って女の子とのデートでも使えるんじゃないかな。長すぎない方が相手にとっても満足度が高いのでは)

 

3.時系列順に保存していく

紙文書など、カテゴリーごとに分けるより、時系列で分けてしまう方が良い。そのほうが探しやすい。ついつい我々はカテゴリーごとに分けがちである。

 

4.時間はストックできない

時間とお金が対比されており、保険を見積もることの違いとして予備日は使わないと無駄になる(掛け捨て)が、予備費は使わない場合は取っておくことができる。

そして、時間は積極的に買っていくべきと考えている。1日は24時間だが、他人を使うことでその中での自分の時間の割合が大きくなる。

 

他人の時間を買うべきだし、相手にも買ってもらう相互の関係が築けないと豊かな時間の使い方はできないのかもしれない。

 

5.無駄な社会ルール

これほど自分の普段思っていることをちゃんと表現してくれたことはない。例えば挨拶に伺う、目的不明の会議等社会に生き残る無駄が多すぎる。この本ではそれらに対して苦言を呈しているが、自分は積極的になくしていきたいと決意を固くした。

会うことを目的とした無駄な会議や懇親会って多くない?という今までの疑問に、「社会通念と人付き合いは別個のものだ」という答えが突き付けられたのが嬉しかった。

 

6.まとめ

 

総括すると、テクニックの基本となる技術や社会背景が古い(やたらFAXを推してくる)点を除いて良著ではないか。

時間というものに対して限界効用や掛け捨てという概念を持ち込み、それゆえに仕事の仕方として中断しない、寝かせるということを主張している。

だが、一番大事なのは他人との調和になると思う。電話を取らない、連絡は文書で行う等は自分ひとりだけではできないことで、周りの人間に周知しておく必要がある。そしてそれを許される前提として人間関係の構築がこれらテクニックを使うために必要なんだと思う。