正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

新しいお店に飛び込む勇気

こんばんは。今まで入ったことのない飲食店に入るのって滅茶苦茶緊張しない?

 

前から気になっていた店があった。外見はそんなに繁盛しているように見えない。こじんまりとした店舗で、小さめの駐車場とセットだ。昼と夜に営業しているらしいが、いつ通っても停まっている車は少ない。

 

焼き鳥が名物の飲み屋らしい。

 

いつも近くを通るたびに遠巻きに眺めていたが、次第にいつか入ってみたいという思いが募っていった。なにせネットも口コミも情報がないのである。一体どんな店なのか……。

 

そんなお店に先日の土曜日に知人2人と行ってきた。久しぶりにあった知人たちだった。将棋を指し、たまには飲みたいという話になり、そのお店を選んだ。

別にここでチャレンジ精神を見せつける必要はなかったのだが、知人のうち1人も前から気になっていたということもあり、そこにした。

 

行くときはもう飲みにいくテンションだった。3人とも車だが、代行で帰る算段。このお店、繁華街からかなり離れた場所にある。要は2軒目で飲み直すといったことはできない。逃げ道はないのだ。

 

20時頃、店の前に着いた。ここまで来ればあと必要なのは金と覚悟だけである。

意を決して3人で入った。

店内は普通の定食屋だった。4席程度のカウンターに座敷も4つ。なんだ、いい感じじゃん と胸をなでおろす。

 

女性に何名か尋ねられる。ここで働いているのは男女合わせて2名のようだ。夫婦みたい。

座敷に座らせてもらう。1つの座敷では予約席の置き札がされていた。営業時間は22時までらしいが、この時間から来るお客さんはいるのだろうか。

 

メニューはA4サイスで両面に昼・夜のメニューが書かれていた。品が少ない気がしたが、個人経営のお店だとこんなものかもしれない。焼き鳥や丼物、麺類が並ぶ。定食屋の雰囲気ではあったが定食がない。

店の前に大きく焼き鳥とあったから、これを食べなくては帰れないだろうと3人で焼き鳥を注文した瞬間、間髪いれず店の女性から「今日はもう串物がない」と言われてしまった。我々は素直に気落ちした。「飲まずに飯食って帰ろうか」という声が漏れ出す。先程までの飲むぞというエネルギーはどこに霧散したのか。エネルギー保存の法則とは、我々のエネルギーの行き先とは。

 

1人はラーメン、1人はタンメン、そして自分は丼物を注文した。このお店の名前を冠した丼である。値段は500円と安い。なお、注文したこの時点ではどのようなものか分かっていない。いわばギャンブルである。

 

待っている間は無言が続いた。なにせ話すべきことはすでに話しつくしており、本来このお店の料理についてあーだこーだ言い合っているべき時間帯なのだ。

「これとか美味しそうじゃない?」「これ頼んでおけばよかったー」的な会話をしているはずだった。我々は噂話でお茶を濁した。濁すしかなかった。

 

一番先にテーブルに運ばれたのは丼だった。丼のサイズには驚かされた。ラーメンの器だったのだ。その中になみなみと(?)白いご飯が敷き詰められており、その上にタマネギ、もやし、豚肉を甘辛く炒めたものが乗っている。美味しかったは美味しかったのだが、なんだろう、このご飯の多さは。ボリュームアップを図っているだけでは?

ラーメンとタンメンは……特に書くことのない普通の品だったと思う。

 

食べ終わった後も我々は駄弁っていた。迷惑な客である。しかし、勉強になったことがある。我々の後に入店した男女二人組みには串物が提供されているのを見届けることが出来た。一見さんには串物は食わせられないってことなのかな……。

思わず帰りにコンビニで焼き鳥を買ってしまった。美味しかった(小学生並の感想)

 

別に美味しくもないけど不味くもないので、飯作る気になれないときは行こうと思う。

次行ったら串、食べられるかなー