正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

敗戦の弁

こんばんは。

 

昨日は大型街コン、もとい公式ナンパ大会だった。その報告をしたい。

 

事の始まりは2か月前になる。久しぶりに幼馴染の子と会ったときにその公式ナンパ大会の存在を聞いた。出会いを手に入れるためだったらなんでもしてやるという覚悟が体を突き動かしていた。参加を決めた。

どういう会かというと、ある町のある遊園地に成人済み男女が多数集まり、遊具乗り放題、飲み放題という条件で放たれる。あとはイベント等を交えながら男女仲良くやってくださいというもの。

 

当初一人で参加する予定だったのだが、教えてくれた幼馴染からは「それは辞めた方が良い」という助言があった。女性側が2人で参加するパターンが多く、それに対応するには男性も2人の方が良いということらしい。

 

ということで参加申し込みの前に相方を探すことになった(教えてくれた幼馴染は女性なので一緒に行けない)。これは実はすぐ見つかった。相方の説明もしたいと思う。

彼の名前はS。これまた幼馴染で、小中学校が一緒だった。身長は175くらい?で細い。出会いがなく、しかも探しているようだったので誘ったら乗ってくれた。やったぜ。職場は事業所が違うけどグループ的には一緒。

付き合いは長いので少なくとも二人の間でのコンビネーションはなんとかなるだろうという読み。

 

さて、ここまでが7月の話である。ここから時間は飛び、開催直前の話となる。

 

当日はこのSにハンドルキーパーを頼んだ。こちらが車を出すと言ったが、いつも世話になっているから、とSが運転役になった。この日のSは青い上着にベージュのチノパン、私は白いTシャツに黒いパンツ。本当に二人ともやる気あんのかな。以下、車中での会話である。

 

S「俺、似たようなイベントに出たことあるんだよな」

私「マジか どんなだった?」

S「テーブルである程度組が設定されてて、そこで男女が会話していく感じ 今回もそんな感じなのかな」

私「そうだな……(多分違うと思う……)」

ところで参加費は6,000円。Sの分を代わりに払っていたので車中で受け取っていたのだが、ちょっと申し訳ない気持ちになった。これから行くイベントは、彼の想像しているものとは違うのだ。一応、公式ナンパ大会だろうということは伝えた。もっとも、彼にとっては食べ物に別途料金がかかることの方が気にかかったようだが。

 

なんやかんや話しているうちに到着。実はかなり早く出発したため開場の30分についてしまった。しかし、屯している人が多かった(なぜか男ばかり)。車内でスマホを見て時間をつぶす。今思うとナンパ経験のない我々が作戦を立てておくべき時間だったと思う。

 

なんやかんや、開場時間10分後に入場。テレビ観てたからね、仕方ないね。今回のイベントは20代だけで行うものだったが、チケットを出すときにまともに年齢確認されなかったのは意外だった。

 

そして入場。既に人がたくさん。2人組どころか、3人組までいた。ところで参加者にはリストバンドが配られており、それを付けるのに私は四苦八苦していた。こういうどうでもいい所で愚鈍な面を見せるのってどうなんだろう。そして、今までの街コンとかでも思ったことだけど、開場~開始までの時間って大事。ここでそそくさと女性に声かけるのは超有効。だって「緊張しますね~」みたいな話しかけ方で行けるから。こちらの緊張をほぐすのにも役立つ。そしてそれが出来るグループ、出来ないグループでくっきり分かれていたのは印象的だった。

 

我々はドリンクを片手にベンチに座っていた。ただ、始まりの刻を待っていた。

 

少ししたら少し離れたところで歓声が沸き上がった。イベントが始まったようだ。というのもちょっと遅れたせいか、離れた場所に陣取ることになってしまったからである。

さて、開始後10分、これまた動けない。酒の力は何なのか。こんなときのための酒ではなかったのか。6,000円が泣くぞ……!女の子に話しかけるために6,000円払ったんだぞ……!

私の体はナンパ用に作られてはいなかったが、酒の勢い、サンクコストの精神で体が動いた。なんせこちらから声をかけなくては始まらない。Sはなぜか「お前が話しかけないと始まらないぞ」という視線を送ってくる。いや、分かる、分かるんだけど体は動かないしなんでお前は動く気ゼロなんだ?と思ったのは内緒だ。

 

意外に突っ立っている女性は多いもので、思い切って女性2人組に声をかけてみた。

私「お姉さんたち2人?今日どこから来たの?」

二人組「○○市~ 私は▲▲市~」

私「そうなんだ~俺××市から来てるんだ~ このイベント参加するの何回目?俺初めて めっちゃ緊張するんだけど笑」

二人組「私たちも初めてだよ~」

私「一緒じゃん笑 ちょっとあっちで座って話しない?」

みたいな感じでベンチに誘導。動けば意外に拒まれないんだなと思った。まぁ、よく考えれば出会いを目的にした集まりなんだから理由なく断りはしないと思う。

会話の内容は覚えていないが、職業の話、近況、趣味などの、世間話をしていた。彼女たちから「私たち以外にも探してみたら?」と言われたのは楽しませられなかったということだと思う。素直に席を立った。

 

Sと二人で園内を歩いた。なぜ男と二人で遊園地を闊歩するのかという疑問にさいなまれていると、遊具を見やる女性がいた。

声をかけた。高い所が苦手なので遊具に乗っている友達を待っているとのことだった。名前は聴いてないがそっとフェードアウト。と、ここで再認識させられる。会話が続かない。

 

会話が続けられないのは3点ほど原因があったと考える。

①話がつまらない(女性が話に乗れない)

②相手からこちらに質問などがない(女性に興味を持ってもらえていない)

③Sが会話にあまり入ってこない

 

まず①は完全にこちらの責任だ。普通話って連想ゲームになると思うんだけど、なぜか今日は特にそれがうまく出来ていなかった。まさか、酒を呑んだからか?

②は男女両方の責任だと思う。こちらが魅力的でないから興味を持たれない→女性からの質問がないということも考えられるし、そもそも女性側のコミュニケーション能力の問題という可能性もある。

③、これは正直想定していなかった。なんでや。本人曰く結婚相談所に登録することを決めたらしい。なんでや。

 

気を取り直して声をかける。声かけは完全にこちらの役割である。またもや女性二人組に遭遇したので声をかけた。パターンは上のY、Gと同じである。多分声掛けの仕方は何でもよくて、問題はそのあとなのだ。

 

内容はやはり仕事、趣味など。できるだけ一つの話題を掘り下げるようにした。二人とも看護師らしく、その辺から仕事のあるあるを引き出すようにした。なお、相手からこちらへの質問はない。しかし、今回はSもちょいちょい会話に入ってくる。助かるぜ。

話も詰まりだしたので、肝試しに行った。この判断は正解だったと思う。いやがっていたのをグイグイ押したのが良かったかまでは分からないが。

私と2人組の1人で入った。もう一人は夜勤があるとのことで、入りたくないと言っていた。そりゃそうだよね。てかこの後仕事ってあなためちゃくちゃタフね。

 

5分くらいだったと思う。普通に怖かった(小学生並の感想)でも、私より怖かったと思うのは彼女なので、さすがに先陣を切るというか、リードした。出口にはSともう一人の女の子が待っていた。彼らがどのような会話をしていたかは想像するしかない。

出た後に一緒に回った子だけLINE交換して解散。トイレ行きたかったんや。

多分このまま他の遊具に乗るべきだったんだろうけど会話がもう続けられる気がしなかった。でも、ここで押すべきだった。今更になって押すタイミングってのが分かってきた。

 

最後にもう一組声をかけた。でもこれはダメ。何言っても短文で帰ってくる。脈なしLINEみたいな。これで心が折れて帰宅を決意。良い時間になったというのもある。

結局イベントは何してたのか全然わからなかった。声掛けに必死だった。

 

帰りの道中、車内で反省会。

付き合ってくれたSには感謝するしかない。一方、一緒に行くメンツは大事だということに気付いた。これについてはSも同じことを言っていた。自分以外の人間を選ぶべきだったと。

 

 

さて、この会にもう一度参加するかは分からないが、いい経験だったと思う。Sの結婚相談所登録を後押ししたことは業績だろう(?)帰りに食べたモスバーガーはしょっぱかった。

 

そうそう、帰っているとき、LINE交換した女の子にLINEを送った。

「肝試しのとき、リードしてくれて心強かったです」という返事が来た。

社交辞令でもそう言ってくれたのは嬉しい。

もちろん、やり取りの中で相手からの質問はない。でも、食事に誘ってみた。今は返信を待っている状態だ。次につながるとは思えない。もしかしたらこれを最後に未読スルーかもしれない。でも祈りながら、明日の仕事を頑張りたい。