こんばんは。
昨日体験した出来事を話したい。
場所は某県某市の歓楽街。田舎でも金曜日の夜は人が多い。仕事が終わった後に男2女1の飲み会に参加していた帰り。ぶっちゃけ全員小学校が一緒だったミニ同窓会なのだが、一人が一次会で去ってしまったため女性と残ることとなった。
残った女性はどんな人か。小中高一緒の学校の言わば幼馴染とも言うべき女性だ。今は県外に就職しているが、3連休に帰省していた。気が強いが寂しがりでもある。あと、胸がでかい(小学生並みの感想)。
その女性に「おっぱいが揉みたい」と言われたのでキャッチのお兄さんに女性でも入れるおっパブはあるか確認してもらった。てっきり私は女性同士でおっぱいをもみ合うのが普通だと思っていた。古事記にもそう書いてある。しかし、どうも私の想像と違い女性同士でもおっぱいの触りあいっこはなかなかないらしい。
兄さん「カップルでおっパブに入りたいっていうお客さんがいるんですけど……」
幼馴染「カップルじゃねーwww」
そう、カップルではない。でもそんな言い切らなくてもいいじゃない。
お兄さんにはなんと3店舗も確認していただいたのだが、全てお断りされた。お兄さんめっちゃええ人やん。
ダメだったショックを抱えつつカラオケ。二人とも好きな歌を歌い続ける。「相手がこの曲分かるかな」とか全くお互い気遣わない。本来カラオケってこれくらいの方が楽しいよなあ。2時間歌った。
お互い名残惜しさがあった。行くあてもなかったがなんとなくドライブすることになった(私は車で来たので酒を呑んでいない)。このとき夜中の1時くらい。
私「初めてのドライブは彼女と一緒が良かった」
幼馴染「は?失礼すぎやろ!まず彼女作れや!(# ゚Д゚)」
こんな掛け合いができるのもきっと彼女だけだろう。好きな異性にこんな悪態はつけない。
なんとなく出発し、漁港に着いた。なぜ漁港に来てしまったのか。さすがに何もみるものがないのでそそくさと去った。この辺の文章に意味はないんだけど、思い出しちゃった。
車中ではお互いの話をしていた。私のペアーズの進捗、某イベントで会った女性とのお食事(また別記事を書くかもしれない)、その幼馴染の彼氏の話、将来の結婚とか。今日のドライブは彼氏には言えないね、なんて冗談も交えて。
話しているうちに彼女は眠くなってきたようで、半分寝かかっていた。今思うとこの時点で引き返せばよかったかもしれない。
私たちはそれとなく、景色の良い場所を目指した。隣の隣の市まで足を伸ばしてきた。
辿り着いたのは海岸近くの道の駅。ここからの景色は素晴らしいとみんな判を押したように言うのでせっかくだからと見に来た。
当然夜なので何も見えない。それはもう太陽がいつかは沈むのと同じくらい当然である。何も見えない。それでもせっかくだからと写真を撮ったが、当然何も映っていない。何やってんだろう。せっかくって言葉は楔だと思う。このとき2時半くらい。
その写真を撮っていたときである。道の駅付近からゾンビのような歩き方をする中年男性を見かけた。なぜ、夜中の人通りのない道の駅(この時間帯に我々以外人は全くいなかった)に歩いている人がいるのか。
幼馴染「SIRENみたいでいやだね」
私「そろそろ帰ろう」
私は怖いものが本当に苦手なのだ。SIRENは分からないがバイオハザードを想像したのですぐさま帰ることを提案した。こんな怯えた姿も好きな異性の前では見せられないだろうが。
車に乗ってやってきた道を戻っていったが、
幼馴染「やっぱり戻ってみない?あの人気になるよ」
私「うーん……」
そう、説明し忘れたがこの幼馴染は気が強く寂しがり屋で、そしておせっかいなのだ。
逡巡すること10秒だろうか。我々は道の駅に引き返した。
二人で中年男性に近づいて大丈夫かと確認した。中年男性は大丈夫、と言っていたが、シャツは血まみれになっていた。聞くところによると近く(と言ってもその道の駅からは数キロ離れている)で飲み会があって、その帰りに側溝に落ちたとのこと。いやいや、ヤクザの抗争に巻き込まれたようにしか見えませんぜ……。
救急車を呼んだ方が良いと提案するも、それはダメだとのこと。これガチでヤクザか?と思ったがよくよく聞くと恥ずかしいから家の者に知られたくないらしい。子供か!
そのシャツでばれると思うけどなー。
とりあえず道の駅から数キロらしいので後部座席に乗せて家まで送った。
無事(?)家に着きおろし、我々も帰途についた。無論、翌朝絶対病院に行くよう強く念を押した。道中見てはいけないものをいくつか見てしまったような気がするが、気にしない方針でいこう。
私はこいつのおせっかいなところが好きだ。こいつが友達で良かったと思うし、逆になんでこいつが友達なんだろう、こんな人と付き合えたら良かったのに……なんて思ってしまった。気が強いし憎たらしいしけど、それでも優しくて、おせっかいで。
好きな異性には出せない態度を出しつつ、それでもこの幼馴染を異性として見そうになった自分が嫌になった。この辺、うまく伝えられない歯がゆさがある。
世の中には男女の友情が成立するとする人とそうでない人がいる。私はその、ダメな方……かもしれない。
早く彼女を作って昼間にドライブデートしたい。いや、やっぱりドライブはいいや。