またまた前回の続きである。遂に今回はライブ編だ。
かくしてN氏と別れた私はすぐELLに向かった……わけでもなくちょっと寄り道。コンビニでお金を下ろしたかったのだ。
前の記事でも触れたとおり奢ったわけだが、財布の中身が(ほんの少し)不安になったのだ。これからグッズを買うことになるわけだが、財布には1万円札が1枚……。そしてこのわずかな時間が命運を分けた。
お金を下ろして無事ELLに向かったのだが、既に長蛇の列!
完全にぬかった。結果的には金を下ろしたこと、下した後もゆっくり歩いていたことが敗着だったと考える。物販は途中で打ち切られた。
列に並んだ時点で「もしかして買えないんじゃないか」と思っていたが、まさか本当に買えないとは。16時15分に物販終了。1時間半くらい並んだと思う。あと50人くらいだったのかな。
仕方ないのだが、ヴィレヴァンでもELLでも買えなかったのは、如何に自分が物販をなめていたのかということである。過去の温泉郷フェスやTIF、環水スターライトコンサートで楽々物販を済ませていたラッキーが仇となった。
朝から靴紐が切れていたのだがこの展開を予見していたのだろうか……?
ところで列に並んでいる最中、係員の方が「もうこれ以上並んでいてもご購入できない可能性がありまーす!」と叫んでいても前方の列の人たちは動こうとしなかった。
これは保有効果が強く働いたのだろうか?ちなみに私も動かなかったのだが、それは勝手がわからなかったからである。「え、これこの後入場までどうすんの」と思っていたが情けない限りである。
あと寒かったので列に紛れている方が暖かかったというのもある。
そう、私はライブハウスで行うようなライブは初参加なのだ。だったら予習して来いよという話だが、オールスタンディングとは、ドリンク代とは何かといったような、入場後の事しか調べていなかった。
程なくして係員の方が新たに列形成を始めた。今度は入場列らしい。
気付かなかったが、チケットの端っこに整理番号が書いてあった。260番。
歩道にコーンとバーが置かれ、そこには「○○番から▲▲番まで」と記載された札がかかっており、コーンからはみ出ないようその間にお客が入る。これってどこでもこのやり方なんだろうか。結構狭いと思った。
250番~300番の区画にいたわけだが、女子中学生のグループや40代後半のおじさまなどアイドルの客層の広さを感じた。女子中学生は列の中で化粧をしたりしている。
あと、みんなやっぱりグッズを持っているんだなぁ。
列が進むと整理番号ごとに係員の方に呼ばれる。
「……258!……259!……260!」
軍隊の点呼みたい。いや、オタクはアイドルの親衛隊みたいなものだから、軍隊扱いで正解なのかもしれない。
この列でも途中でグッズを買えるのだが、事前の販売と異なり特典券は手に入らない。
それでも買う人はやはりいた。私はシャツとペンライトを買った。6,000円なり。
入場、そしてロッカールームへと荷物を預け入れた。ここは事前に勉強したんだよね!
だが、ドリンクの引換で失敗した。ここではペットボトルの水を手に入れるはずだった。私はウーロン茶と交換したのだが水以外はカップで渡されるため、楽曲の最中に邪魔なのだ。
かくして会場に入ったのだが、めちゃくちゃ狭い。明らかに会場のキャパシティを超えた人数がその会場にいた。実際そう感じていたのは私だけではないようで、方々から(客入れすぎだろ)というようなひそひそ話が聞こえてきた。人気の裏返し……と取るのはポジティブすぎるか。
親の声より聴きなれたOvertureが会場に鳴り響く。ついに公演が始まった。湧き上がる歓声。現れるメンバーたち。高鳴る心臓音。
曲は以下の通り(だと思う)
①†ノーライフベイベー・オブ・ジ・エンド†
②戦場の聖バレンタイン
③chaos and creation
④パラダイスな片思い
⑤トライアングル・ドリーマー
MC
⑥流星マジック
⑧真夜中のテレフォン
⑨きみの気持ち教えて
⑩レトルト~華麗なる愛~
⑪私時々、魔法少女
⑫↓エイリアンガール・イン・ニューヨーク↑
ハンカチ落としゲーム
⑬限りなく冒険に近いサマー
⑭THE☆有頂天サマー
⑮君は無邪気な夏の女王~This Summer Girl Is an Innocent Mistress~
⑯ずっとサマーで恋してる
⑰やるっきゃない!2018
アンコール①パウダースノーランデブー
アンコール②ブランニューハッピーデイズ
ライブに普段行かないから通常がどうかは分からないけど、定番曲でゴリゴリ押される展開だった。これでテンションが上がらないわけないじゃん。観客もぶちあがっていた。
MCまでの5曲と、ハンカチ落としの後の5曲が特に大好き。つなぎも良いよね。
フェス系だとトライアングルドリーマーを最後に持ってきているイメージだけど、こういうライブではそういう構成にしないんだな。
†ノーライフベイベー・オブ・ジ・エンド† から始まったんだけど、もうこの時点で涙が出ていた。パラダイスな片思いの段階では涙粒が本当にこぼれそうになっていた。嬉しくてたまらなかった。
このパラダイスな片思いはとてもいい曲だと思っていて、他の夏曲に比べて切なさと青春らしさが強く感じられる。他の夏曲、例えばTHE☆有頂天サマーとかって「これから弾けるぞー!!」って感じがするんだけど、それとは微妙にベクトルが、味わいが違うんだよね。切ない。
MCでは片岡美優さんが名古屋に凱旋したこと、片岡さんがこれから曲を歌うことを話していた。
やっぱり凱旋するって普段のライブとは違うのかな。過去に名古屋でアイドルをしていたという片岡さん。虹コンのメンバーとして歌って踊るこの舞台にはどんな気持ちで立っていたんだろう。嬉しい以外の含みもあったりするのかな。
ハンカチ落としは久しぶりに見た。虹コンのライブでいつもこういう風にゲームをしていること自体知らなかった。今回は罰ゲームとして、最後に鬼にタッチされたメンバーはI♡名古屋のシャツをダサく着て残りのステージをやり切るというもの。
ここでも前方のお客さんはしゃがんでくれた。私ももちろん腰をかがめた。虹コンのファンはやはり柔らかいのかもしれない。
みんなが追い付けず決着が着かなそうだとみんなが思い始めた矢先、清水さんが的場さんをタッチして無事的場さんが罰ゲームとあいなった。ちなみに罰ゲームの発案者は的場さんらしい。
終了後に山崎さんが、なぜみんな足の速そうな人の後ろにハンカチ置くのだろうか?という素朴な疑問を投げかけていたのが面白かった。確かに。
ちなみに彼女は根本さんを鈍足だと思っているらしい。
そして最後の5曲~~~!あぁ~~~!高まる~~~高まる水産だよ~~~~~!!!
最後のやるっきゃない!2018ではまた涙が出ていた。この曲が本当に好きだから聴けて良かった。
同時に終わりが近づいているのを感じた。いつまでもこの瞬間が続けばいい、いや、違う。この瞬間を切り取ってしまいたい。
誰かが、いや、小説だったかな。「時間が止まればいいのに」って言ってたけど、私があの時感じた気持ちも同じものかもしれない。
アンコールの楽曲も終わって最後に写真撮影。「みんな前髪直してー女の子のみんなーかわいいよー!」みたいなことを岡田さんや的場さんが言ってて、入場列に並んでいた時の女の子達のお化粧も無駄ではなかったんだなぁと思った。
撮影が終わると、多くのお客さんは会場が騒がしいまま会場を出た。
やっぱりライブに行ってよかった。
例えば、岡田さんは身長小さいのにステージでの存在感は他のメンバーに負けてないなと思った。こういうのって実際にライブ行かないと分からないことだよなぁ。やっぱり行ってよかった。
でもやっぱり来たからには特典会にも行きたかったな……。次はもっと早く行こう。
最後に。
隣のお兄さん、応援している最中にじろじろ見たりちょっとぶつかったりしてごめん。ペンライトの振り方とか真似してたんだ。あと、最後にペンライトの消し方を教えてくれてありがとう。
ペンライトの色って推しごとに変えるらしいから私は基本黄色にしていた(的場さん推し)。そのお兄さんは赤色で、誰が推しかはよく分からなかったんだけど、熱は伝わってきた。そんなお兄さんも片岡さんの見せ場ではちゃんと色変えてたり優しい人だと思った。隣の人が優しそうな人で良かった。
実は名古屋道中記はあともうちょっとだけ、続く。