こんばんは。
世の中にはいろんな言葉がある。最近気になっているのが言った方も言われた方も幸せになれない言葉だ。
言った方も言われた方も負けの言葉~3つの例~
それらはどんな言葉だろうか。例えば以下の3つがそれにあたる。
①「なんで締め切りを守ってくれないんですか!?」
②「もっとわかりやすく教えてください!」
③「その年齢でまだ結婚していないなんて人格に問題があるんじゃないの?」
①「なんで締め切りを守ってくれないんですか!?」なんかは自分でも結構職場で言ってしまう。提出書類を出してくれない職員には強く言う(なお、効果はない模様)。だが、これを言っても誰も救われないのだ。
言った側⇒ 締め切りを守らせられるよう働きかけができたはずなのにしなかった、あるいは不十分だった。
言われた側⇒ 締め切りを守らなかった自身の怠惰を突き付けられる。
両者ともに自身の不出来が露呈するだけだ。
②「もっとわかりやすく教えてください!」も同様。
言った側⇒ 自分の理解力のなさを露呈してしまう。
言われた側⇒ 相手のための咀嚼をしないで伝えてしまう。説明の下手さが露呈する。
③「その年齢でまだ結婚していないなんて人格に問題があるんじゃないの?」はちょっと毛色が異なるが、
言った側⇒ 現代の情勢に対して無知であること、デリカシーがないことを露呈する。
言われた側⇒ 人によるだろうが、人格否定までされては傷つく。
なぜこれら言葉を使ってしまうのか
結論としてはこういった言った方も言われた方も負けな言葉は使わない方が良い。
ところでなぜ私を含めた人間はこういった言葉を使いたくなってしまうのだろうか。
私はなぜこれらの言葉に触れたときに「両方負け」と思ったのだろう。勝ち負けとは何なのか。
そこで思い至ったのが勝ち負けとはマウントのことではないかということ。他者より上に立ちたいという気持ちがそのような言葉を吐かせるのではないか。そして実際には吐いても上には立てない。
私の場合、「なんで締め切りを守ってくれないんですか!?」という言葉は「私は締め切りをちゃんと伝えたし悪くない」という意味を含むことがかなりある。
だが、何かを取りまとめないといけなくて、その責任を全部自分で背負っている場合、責任は自分にあるままだ。結局自分が悪いだけなのだ。相手をコントロールする技術が足りていない。
また、たまに勝ち誇ったように「もっとわかりやすく教えてください!」「あなたは説明が下手!」なんて言う人がいるけど別にその発言で言った人の立場が上がるわけでもない。教えた人の立場が下がるだけだ。
「その年齢でまだ結婚していないなんて人格に問題があるんじゃないの?」なんて言う方も大概人格に難ありだ。結婚だけが評価基準ではない時代、それを指摘しても上には立てない。
そもそも上に立つとはなんなんだろう。これら言葉群を見るに、相対的に上に立つということ。
相手より上に立ちたがる人って普段から他人に尊重されていないんだろうと思う。自然に尊重されていれば何とかして相手より上に立とうなんて無意識にも思わないだろうから。満たされていないんだろう。
そして、尊重されるには他人を尊重するしかないんだろうな。自分がほしいものはまず他人に与えるしかない。
と、ここまで書いて自分が他人を尊重できていないことに気付いた。
そうか、足りていなかったんだな。