こんばんは。
平成から令和に改元。特段自分の中で何か変わったわけではないのに、新しい気分になるよね。
昨日と一昨日に福井県に行ってきたのでその報告をしたい。福井県にまだ一度も行ったことがない人にはぜひ読んでもらいたい。
個人的に福井県はとても好きなところで、年に何回か行っている。
地元富山県の嫌いなところは100個言えるけど、福井県の好きなところなら100個言える。
その日は新居の片付けをしてから福井県へと向かった。ETCもなければ高速を走る気もなかったので下道で向かった。
敦賀市まで
一泊二日で、初日の行程は敦賀のリラポートに行って福井市のネカフェに宿泊。
石川県を超えて福井県まで行くのもなかなか遠いのだが、福井市から敦賀市まで行くのも大変だ。福井県は東西に長い県で、しかもその間に山があるからなおさら遠く感じる。そして敦賀市まで下道で向かうとなると国道8号線をひた走るしかない。急カーブが多いし変わらない風景がつまらない。
しかし、そんなつまらなさを解消するためにいつも選んでいる道がある。
それがしおかぜラインだ。
写真はしおかぜラインを走っている最中の風景。片側交互通行の箇所があったので停車中に撮影。
なんか明け方っぽく見えるけど夜中。ライト点けたらこんな写りになった。晴れた日に走ると気持ちいい潮風と青い空が一望できていい気分になる。車の運転は好きじゃないのだが、こういう道は走りたいと思ってしまう。夏がオススメ!
リラポートに到着
辿り着いたのはリラポート。ここに来るまでに何度も道に迷ったのは内緒だ。かれこれ5回以上は来ているのに……。暗い中で敦賀市を走ったことなかったな。
泉質は……よく分からん!でも美人の湯を謳っているし、私も美人になったに違いない。違いない。
ホテルみたいな見た目をしているけど宿泊機能はない。あったら泊まっていた。
料金が今まで大人1000円だったんだけど、最近値下げして700円になったらしい。通いやすくなった(なお距離
今まで自前で用意していたタオルや髭剃りなんかを合わせて1000円だから得した気分。
一階は受付と土産物コーナー。
お客さんは地元民ばかりかといえばそうではなく、駐車場には県外ナンバーも多かった。夏のシーズンだと海でサーフィンでもしてきたんじゃないかって人をよく見かけるんだけど、GWでも多いんだね。
二階は休憩スペースと食事処。
三階が浴場。男湯と女湯は週替わりなのだが、私が来るときはいつも階段から上がって左手の浴場な気がする。
最初に来た時は滝打ちの湯?だか何かで強い勢いの水で肩をたたくゾーンがあったのだが、そこはどうも危険だということで廃止され、キッズスペースとなっていた。
結構好きだったんだけどな。ちょっと寂しい。
それ以外は割と普通の銭湯って感じなんだけど、それを思うと値下げはまぁまぁ妥当か。
風呂上りは牛乳飲みたくなるんだよね。こういう写真って飲む前に取るべきなんだろうけど普通に飲んでしまった。アホか。
なんとなく買ったけどタンパク質の量それなりにあるし、飲みやすかった。宅配専用の品なのが残念。
敦賀市の見どころ
敦賀市だとあとは気比神宮や赤レンガ倉庫、昆布館等があって、それらをめぐると一日楽しめる。車で行った方が移動は楽なんだけど敦賀駅から発車する敦賀周遊バスに乗ってもいい!確か1日乗り放題が500円。
あと、商店街にボードゲーム屋さんもあったりする。
まぁ、今日はリラポートだけ寄って帰るんですけどね。
馬鹿みたいな日程だが着いた時間が遅かったので仕方がない。福井市へ戻る。
オレボステーション
さて、福井市に入るといつものオレボステーションに寄った。
そこそこ遅い時間なのにあまり値引き品がない。
あんまり油っぽいものを食べる気になれなかったので天津飯。
ネカフェにて
その日の夜は虹コンの改元配信を見ていた。観れるだけで幸せ。このまま平成が終わればきっといい時代だったと思えたに違いない。
平成の最後は福井県で過ごしたいと思っていた。
初めて一人で旅行に行こうと思って福井に来たのが大学3年生の頃。目的地に到着することだけを目標とした無計画な旅行だった。ホテルを取るなんてこともせず荷物を抱えて雪が降るなかネカフェを探した。それでも楽しかった。裁量が自分にあることが嬉しかった。筋書が決まっていないのが新鮮だった。
その後も何回か繰り返し来るなかで、道を覚え始め、親しみを感じるようになっていた。
そういったことを振り返っていると、少なくとも福井県にいるときは自由だということに気付いた。なんだかんだ一人でいるのが好きってだけなんかもしれないけど。
そういうことに気付けたということで福井県というものは私の中で思い入れのある場所になってしまっていた。自分を見つめた原点ともいえる。
その特別な場所で平成の最後を迎えられたなら、令和の始まりもきっといいものになる。そう思って今回福井県にやってきた。
ただ、そのまま幸せに平静が終わるなんてことはなく、FXでドカ損したりとなんとも言えない終わり方をしてしまったのは残念だ。令和に向けて気合いを入れ直す形となった。
※この損はその後塩漬けや超絶細かいトレードの繰り返しを経て+2700円くらいになった
福井市美術館
翌朝。
本当はこの日に永平寺と越前松島水族館に行くつもりだったんだけど、天気は雨。
永平寺をやめにして福井市美術館とメガネミュージアムに行った。
開場してすぐに入った。そのため人が全くおらず静かだった。この空間を独り占めしているような贅沢な気分。
その日は企画展などはなく、常設展の「高田博厚の世界」を見てきた。
実はいままで美術館に行くような人間ではなかったのだが、何か新しいことをしようと考えた結果美術館に行くことにした(雨天時の予備計画だけど)。
中には高田博厚氏の作品と高田氏の歴史が綴られたパネル。
美術の世界は詳しくないのだが、迫ってくるものがあった。写真はその瞬間を切り取ったものだけど、彫刻は瞬間を切り取ったというよりもその対象の性質、人間性を移しているように見えた。彫刻を見るだけで対象の人柄が伝わってくるような感じ。
歴史を読み進めるとこの高田氏は周りから愛されていたのだということが分かった。東京で芸術家に目をかけられる、渡仏の資金を援助してもらうなど。本人は外交的な性格ではなかったそうなので周りからそういうことをしてくれたんだろうか。
作品が引きつけたのか、彼の人柄かは分からない。
また、「彼は今までの自分の日本での取り組みに自信をもって渡仏したわけだが、現地で見た作品群に自分が10年間日本でやってきたことが打ち砕かれた思いになった」といった記述があったが、そういう気持ちを持てることが素晴らしい。
最近仕事で不満を抱えることは多いけど、こうやって挫折と直接向かい合う経験ってあまりないじゃない。現代人って不満を抱えながらも、その一方で挫折を味わう経験に欠けた人が多いと思う。そういう気持ちと真っ直ぐ向かい合えた経験も彼の作品のすごみに反映されているのかもしれない。
メガネミュージアム
ここはメガネの博物館も兼ねていて、そこは無料で観覧できる。メガネの歴史、製造方法など。
鯖江市でメガネ製造が栄えたのは、増永五左衛門は活字文化の発達による眼鏡の需要拡大や、山村部の冬場の仕事とすべく眼鏡枠製造に目をつけたのが発端らしい。へぇ。
他にも、昔は亀の甲羅で作られていたことや、貴重なもので、目上の人の前では外すのが礼儀だったことなど。
売店ではメガネがずらりと並んでおり、何人もの人がひしめいていた。先ほどの福井市美術館に比べて人が多かった。結構人気スポットなんだねぇ。
他にも時間が合えば枠づくりの体験コーナーもあるらしい。・
ここでメガネの形のキーホルダーを買った。
外に出た大通りはメガネストリートと呼ばれている。
鯖江はこの他にも西山公園がおすすめ!レッサーパンダがかわいい!
さて、この後越前松島水族館に行ったのだが、あまりの人の多さに嫌になり入場すえあしていない。なんなら駐車場にも入らずに帰った。
いつも通るときにはもうちょっと空いているのに、さすがはGW。
なんだか運転に疲れたので帰ることにした。