こんばんは。
今日は11月17日、何の日かご存じだろうか?将棋の簿記の受験日だ。
以前簿記2級の講座に通っているという話をしたが、今回はついにその集大成とでも呼ぶべき受験日だった。
今回の記事では日商簿記の受験の流れを交えながら第153回について振り返りたいと思う。
受験日前
まずは申し込みをしなくてはならない。専門学校などに通っていれば講義の際に講師の方がアナウンスしてくれたりするが、そうでなければ自分で申し込み開始の案内を見つけて商工会議所などに申し込むことになる。
うっかり申し込み忘れることに注意すること。毎回似たような時期に申し込み案内があるようなので逃さずに申し込みたい。ちなみに場所は選べたりするので近いところで受けると良い。
2級の受験料は今回増税に伴い4,720円とやや高くなっている。
郵送などで届く受験票は当日必要になるので大事に保管しておきたい。
試験開始前の雰囲気
「寝坊してはならない」
そんな意識で会場には午前11時に到着。いや、我ながら早すぎる。着いてからは適当な机で勉強。ちなみに試験開始は13:30から。
会場は専門学校を選んだ。
この学び舎から始まったのだから、終わりもこの場所がいい。そんな気持ちでこの場所を選んだ。
専門学校を選んだせいか、学生が多かった。
教室やその外でがやがや騒いでいて、うるさいな若いなと感じた。学生だったのはもう6年くらい前になる。
どうでもいいけど、「オレだめだと思う」「詰んだわ」みたいなセルフハンディキャップを明るくやっていて、真剣みに欠けている学生もいた。
最近はそういうのもダサいと思うようになってしまった。真剣な方が格好いいよ。
試験開始後の雰囲気
試験開始時刻になると、試験官から説明を受ける。
試験時間は試験官の説明が終わってから120分。電子機器の電源は切ってカバンにしまい、机の上には筆記用具や電卓、受験票と身分証明書のみを置くように、というよくある説明。
その他
・試験中にトイレ行ったらダメ
・試験開始後30分、試験終了前10分の途中退席厳禁
・試験に関する質問は一切受けない
といった注意事項を説明されたあと、問題用紙、解答用紙、メモ用紙(A4)が配られた。
試験官の指示でみんなで一斉に解答用紙に自分の受験番号と名前、誕生日を記入するんだよね。この時点でどんな問題が出るかうっすら分かっちゃうよね。
みんな書き終わると試験開始。この会場では13:38開始となった。
他の受験者たちは「それ、親の仇なのか?」とでも言いたくなるくらいのものすごい勢いで電卓をたたき始めた。演習のときから思っていたけど、私とは修練度が違う。私は私でゆっくり進めていった。
演習でも模試でも私は解く順番を決めていた。
それは大問1⇒大問4⇒大問5⇒大問2⇒大問3という順だ。今回もその通りにしたのだが、正解だったと思う。
得点は大問ごとに20点ずつ。
得点が安定しやすい大問1,4,5を疲れていない状態で優先的に解き、概ね60点を確保し、大問2,3で部分点を稼ぎ合格ラインである70点を目指す。
簿記を習得するという考えでは微妙だが仕方がない。4,720円がかかっている。
50分~1時間くらいして大問1,2,4,5を解き終わって異変に気付いた。鉛筆や電卓をたたく音があまりしない……。
あとから分かったことだけど、大問3が鬼門だったようだ。
第153回ってどうだった?
先に結果から言うと合否が微妙な感じ。
TAC速報の採点基準に合わせれば
— ぺにぺに (@inmou_festival) November 17, 2019
大問1は18点
大問2は16点
大問3は2点
大問4は20点
大問5は18点 合計74点?
大問1,2,4は配点固定だろうから大問3,5の配点次第で合否が別れてしまう
連結が解けない自分が悪いわけだが
いやー、大問1,2,4,5で満点のつもりだったけど簡単にはいかないね。
大問1は仕訳問題。大問2は消費税や債券についての穴埋め問題。大問4(何故か大問3を飛ばす)は本社工場会計、大問5は組別総合原価計算。いずれも難易度としては易しめではあった(間違えたけど)。
問題は大問3の連結会計精算表だ。
試験中、問題文を途中まで読んで私は悟った。
「これ、他の大問で満点目指さないと合格できないな」
大問の中の難しい部分や時間のかかる部分を捨てることはテクニックとしてはある。だが、大問まるごと捨てようと思ったのは初めてだ。一応手をつけたけど、期待はできない。
Twitterしか見ていないが、この大問3はすこぶる評判が悪い。
受験目線と実用目線
「受験生に「捨て問にしよう」と思わせることが果たして検定のあるべき姿なのだろうか?捨て問をなんて受験テクニックを試すのは筋違いではないか?」なーんて私は思った。
いや、受ける前からそういうテクニックを使うことを考えていた私が強く言えることではないんだけども。
しかし、その考えを改めるツイを見かけたので紹介したい。
帰り道、車を運転しながらなんであんなに難しい問題が出たんやろう、と考えたら、以下のような考えになりました
— こうき(くろまめしろだいふく) (@1341_3983) November 17, 2019
①大問としての難易度の調整ミス
②試験全体の難易度調整(3問以外は比較的簡単だったため)
③簿記2級取得者に対する連結会計知識の社会的要請
の3つのどれかではなかろうか、と
ちなみにこの発言の他にも、私とやや似たようなことも仰っている。
今回の試験の不満はこれで最後にするけど、入試みたいに順位づけをするわけでもないのに、完全回答できないことを前提にした作問はしないで欲しい
— こうき(くろまめしろだいふく) (@1341_3983) November 17, 2019
習熟度を問うのが本質の検定で、捨て問の判別等の、本質とはズレたテクニックを使う人間の方が合格しやすいのは真面目に勉強するのがアホらしくなる
上の③に該当する場合を我々受験者は想定しなければならないのではないか。
「簿記2級を持つ者は実務能力として連結会計もできてほしい。」
もし社会からそう思われているならば、大問3を無視してその他で80点を取っても簿記2級の保持者として役に立たない。
今回大問3に文句を言った人(私を含む)は果たして簿記2級という資格を持って何がしたいのか。何ができるとアピールしたいのか。
「簿記2級を持っている」ではなく、「簿記2級を持っているので私は○○が出来ます」と言えないようでは資格を取る必要がない。
資格とは持っていることが素晴らしいんじゃなくて、実用できるから素晴らしい。
今回の大問3が仮に社会から求められての難問化でなかったとしても、出来なかったことは出来なかったことなのだから、実用の場面に備えて勉強するべきである。
明日の解説会、行ってこよう。
例によってオチはない。