花火
明けましておめでとうございます。
12月、負けたらヤマンザギャルを書くという書け将棋を行った。
別に負けなくてもヤマンザギャルは書くわけだが、せっかくだからXの文字数制限にこだわらず書きたい展開を書こうと思ったら6,000字を超えていた。自分でも何をやっているか分からない。正月だぞ。
途中表現が浅い箇所についてはAIに補強してもらった。
もしかしたら、ヤマンザギャルを書くのはこれが最後になるかもしれない。
窓の外からは、休み時間の到来を告げる騒がしい蝉時雨が流れ込んでいた。もうすぐ夏休みを迎える日の昼休み。 クラスの喧騒をよそに、ギャルは手鏡を覗き込み、手慣れた手つきで金髪の毛先をいじりながらおもむろに話し出した。
「あーしならイケると思うんだけど。」
「何が?」
(いつも唐突だな)
ヤマンザは机に突っ伏していた顔を上げ、気だるげに問い返した。ギャルが突拍子もなく彼に話しかけるのは、今やこの教室の日常風景だ。
「だーかーら!あーしと生徒会長が付き合うこと。付き合えるようヤマンザに相談に乗ってほしいんだよね。」
「それは無理。」
即座に答えたヤマンザにギャルは眉間を寄せた。
「いや回答早すぎっしょ。」
「ばーか。生徒会長はお前とは真逆の人間。この学園が逆さになっても無理だろ。」
最近こそ疎遠になっているものの、生徒会長はヤマンザの古くからの友人だ。性格はあらかた把握していた。ヤマンザは視線を外し、ペンを回し始めた。
「そんなことないよ。あーし、素材は良いんだから」
「それ、自分で言うのか?」
ヤマンザは呆れたように頬杖をついた。重心を失うことなく、ペンは一定のリズムで滑らかに回り続けていた。
「ね、お願い!相談に乗ってよヤマンザ~!」
ギャルがヤマンザの机に身を乗り出す。
「だから無理だって。」
ギャルは頬を赤らめ目を潤ませていた。回っていたペンが止まった。ヤマンザが観念したように息を吐くと、ギャルの顔がぱっと明るくなった。
「……見返りは?」
「サーティワンアイス、1回奢るから」
「2回な。」
「ぐぬぬ……。」
ーーーーーーーーー
放課後、二人は駅前のサーティワンへと足を運んだ。
「で、生徒会長をどう攻略するかだが……。」
「トリプルで頼むとか聞いてない!」
(遠慮なく返しただけなのに)
ヤマンザは心中で毒づきながら、ショーケースを覗き込む。色鮮やかなアイスが並ぶ中、迷わず重量感のあるフレーバーを三つ指定した。 奥からは、使い込まれたスクープを手に、恰幅の良いひげ面の店主がゆっくりと現れた。
「カップル割使うかい?」
「いえ、結構です。」
ヤマンザは弾かれたようにギャルとは反対方向を向いて答えた。
「もー!トリプルなんだから割引の方が良いに決まってんじゃん!」
「……だって、カップルじゃねーし。」
食い下がる彼女に、ヤマンザは頑なに視線を合わせようとしない。
「カップルみたいだけどねぇ。」
店主は手元から視線をそらさずに返した。すくう速度は変わらない。
「え、マジウケる!ヤマンザ照れてる!照れてるっしょ!」
「あんまり言うと相談乗らないぞ。」
「それあーしの奢り損!」
(カップルに見えるわけないだろ)
店内の冷気の中でも、夏の熱気を含んだアイスはわずかに溶け始め、大粒の雫がゆっくりと、滑らかなアイスの肌を伝い落ちていった。
ーーーーーーーーー
「話を続けるぞ。」
まだ陽が高い時間帯、公園のベンチに並んで腰掛け、溶けかけたアイスを口に運びながら切り出した。
「あいつの立場は生徒会長、他の生徒の模範となる存在なんだ。それに比べてお前のその見た目はどうだ。」
「今風?」
「校則に合わせろよ!」
ギャルは陽光を反射して輝く金髪を揺らし、シャツの第一ボタンを開けてタイを緩めていた。校則違反のデパートと揶揄されても文句は言えない。
「まずはその見た目を改めろ。」
「いつからヤマンザは生活指導の先生になったの。」
「お前に頼まれてからだよ。大体お前、最近目つき悪いぞ。」
「しょうがないじゃん。コンタクト合わなくなってきたんだから。」
ギャルが眉間にしわを寄せながらヤマンザに顔を近づけた。
(怒ってんのか目つき悪いのか分からねぇ。)
「分かった。たった2つだ。2つやれ。1つ、校則に則った着こなしをすること。2つ、コンタクトを変えること。」
「えー、あーし好きな恰好したい!ポリシーがあんの!」
「そうじゃないだろ!」
アイスを奢られた手前、ヤマンザは真剣にアドバイスした。しかし、ギャルは唇を尖らせ退かなかった。
(なんでこいつ頑固なんだよ……)
黙り込んだ彼女の横顔を見つめ、ヤマンザは少しだけ声を落として続けた。
「人を振り向かせたいなら、まず自分を変えなきゃだろ。」
「!……あーしがヤマンザの言う通り変わったら、どう思う?」
目を伏せながらギャルが問いかけた。オレンジに染まった地面に二人の影が長く伸びていた。
「俺は別にどっちでもいい。……しいて言うなら、変わった方が一緒にいて落ち着く……かも。」
「そっかぁ……分かった!服装もコンタクトも変える!」
目を輝かせてギャルは駆け出した。
ーーーーーーーーー
翌日、ヤマンザは放課後の静まり返った廊下、生徒会長室の重厚な扉の前に立っていた。
(一応俺も動いておくか……。)
扉をノックしようとしたその時だった。
「お前がここに来るなんて珍しいな」
後ろから話しかけてきたのは生徒会長だった。
「悪いな。ちょっと聞きてぇことがあってさ」
ヤマンザは後頭部を掻きながら、振り返って生徒会長を見やった。非の打ち所がないほど整った制服の着こなし。眼鏡の奥で光る怜悧な瞳。彼は手にした書類の束を整えながら、訝しげに首を傾げた。
「なんだ? 改まって」
「……お前の、その。好きなタイプ、教えてくれよ。」
「男性は守備範囲外だ。」
「別に俺は狙ってねーよ。」
「好み、か。強いて言うなら、僕と同じように規律を重んじ、隣で共に歩んでくれるような、落ち着いた人かな」
「……だよな」
(あいつとは正反対だ。)」
ヤマンザは、昨日のギャルの顔を思い出し、胸の奥が少しだけ疼くのを感じた。
「付き合ってる奴とかいんの?」
「今はいないよ。」
(今は、ねぇ……。)
ヤマンザは小さくため息をつき、逃げ出したい気持ちを抑え、生徒会長をまっすぐ見つめた。
「お前に会わせたい奴がいるんだけど。」
ーーーーーーーーー
「ということで、あいつなら今生徒会室にいるぞ。」
翌日の放課後。ヤマンザは、緊張で石のように固まっているギャルを連れて生徒会室の前に立っていた。「何勝手に進めてんの!」
「事前に打ち合わせしただろうが。」
ヤマンザはただ好みを聞き出しただけではない。昨日のうちに会長のスケジュールを完璧に把握していた。この日、会長が一人で事務作業に没頭することを知っていた彼は、夏休み最初のビッグイベント――花火大会へ誘う絶好のチャンスだと踏んだのだ。
「お前の方こそ準備万端じゃん。」
「友達には何があったのかって1億回聞かれたけどね。」
ギャルは約束通り、金髪を落ち着いた色に整え、第一ボタンまで律儀に留めた制服に身を包んでいた。新調したコンタクトのおかげか、潤んだ瞳が真っ直ぐにヤマンザを捉える。
(なんだよ、正統派じゃねーか。)
「いいか、お前が花火大会に誘うんだ。直接な。」
「え……やだ、チョー緊張してきた。」
「ほら、行って来いって!」
ヤマンザが励ますように彼女の背中を強く叩くと同時に、生徒会室の引き戸を開け放った。乾いた音が静かな廊下に響き渡り、彼女の体は吸い込まれるように部屋の中へと押し出される。
「あの、生徒会長!」
「君は……。」
机に向かっていた会長が顔を上げる。夕闇が差し込む部屋で、眼鏡の奥の瞳が怪訝そうに細められた。
「あーし、ヤマンザの友達の!じゃなくて、えっと」
「大丈夫、知ってるよ。いつも一緒にいるよね。」
生徒会長は急な客に対しても冷静さを崩さない。
「……今度の花火大会、一緒に行かない?二人きりで、なんて言わないから! 友達も呼んでいいから!」
唐突に、精一杯の勇気を振り絞ったギャルの言葉に、生徒会長は申し訳なさそうに首を振った。
「ごめん。誘ってくれたのは嬉しいけど、その日は先約があるんだ。またの機会に。」
「……あ、そっか。そうだよね! 急にごめん!」
ギャルは精一杯の笑顔で返し、ヤマンザより大きな音を立てて引き戸を閉めた。
「……見てた?」
「あいつは嘘をつかない。本当に予定があるってことだ。」
(今思えば花火大会の日の予定も聞いとけば良かった……。)
気まずさに耐えられず、ヤマンザの口から励ましの言葉が流れ出た。
「大丈夫、次回がある。」
「次回って何さ。」
「……そりゃあれだよ。夏休みだぜ?イベント盛りだくさん!」
「ヤマンザ、アドリブ下手くそ。」
「慰められてる奴のセリフじゃねぇ。」
「次誘うまでに回復できないかも。」
「そんなに心折れてんのか?」
「折れるよ。だってあーし、チケット取っちゃってるもん。」
ギャルがポケットから取り出したのは、少し折れ曲がった二枚のチケットだった。
(変なところで手が早いなこいつは。)
ヤマンザは、夕日に照らされたそのチケットと、泣き出しそうな彼女の横顔を交互に見つめることしかできなかった。
ーーーーーーーーー
「なんで俺が、わざわざこんな人混みの中、花火大会に来なきゃいけないんだよ。」
うだるような日中の熱気がようやく引き始め、夜の気配が混じり合う黄昏時。ヤマンザは浴衣姿のカップルや家族連れで溢れる河川敷の土手を、眉をひそめて歩いていた。
「しょうがないじゃん!チケット余っちゃったんだから!」
隣を歩く彼女は、宣言通り「清楚」な装いのままだった。派手な金髪は綺麗にまとめられ、慣れない浴衣に歩幅を狭めている。その姿は、露店の裸電球に照らされて、どこか現実味がないほど浮世離れして見えた。
ふとギャルが立ち止まり、ヤマンザに向けて左手を差し出した。
(手をつなげってことか?いや、でもこいつは生徒会長のことが……)
逡巡するも、意を決してその手を取ろうとした瞬間、ギャルが冷ややかに告げた。
「ヤマンザ、チケット代。」
「はぁ!?」
ヤマンザは伸ばしかけた右手をひっこめた。
「タダで見れると思うなし。」
「別に俺は見たくねーよ。なんで見たくないもんのために金出すんだよ。」
「じゃあせめて何か奢ってくれるとかさー。」
ギャルはりんご飴の露店の前で財布を探し始めた。
(それにしてもこいつ、整えたらただの正統派美少女なんだよなぁ。)
「あ、今あーしに見惚れてたっしょ?」
不意に顔を上げた彼女と目が合う。
「ちげーよ!俺もりんご飴買いたかっただけ。」
(……。)
ーーーーーーーーー
「花火まで、もう少し時間あるね。」
二人は喧騒から少し離れた、古びた公園のベンチに腰掛けた。手元にあるりんご飴の包み紙が、夜風に吹かれてカサリと音を立てる。
「なんでお前、生徒会長にこだわってたんだよ。」
ずっと気になっていた問いを、ヤマンザは夜の闇に紛れ込ませて投げかけた。
「1か月前くらいに女子の私物の盗難が多発したじゃん。」
「あったな。確か担任の高橋先生が犯人だったやつ。」
「先生学校辞めちゃってチョーウケたけどね。……実はあのとき、あーしが犯人じゃないかって疑われてたんだ。」
「知らなかったぞ、そんなこと。」
ヤマンザが驚いて隣を見ると、彼女は自嘲気味な笑みを浮かべていた。
「あーしルールを守るタイプでもないし。あるとき職員室に呼び出されてガン詰めされて。もう刑事ドラマみたいにかつ丼出てくるかと思ったもん!
否定しても誰も信じてくれなくて、あーしもただ『やってない』って繰り返すしかできなくて……」
「犯人じゃない証拠ってのも用意できないしな。」
「でも生徒会長はさ、あーしの主張を信じてくれたんだよね。」
彼女の瞳が、遠くの街灯を反射して潤む。
「たまたま通りかかっただけなのに、『証拠もないのに生徒を問い詰めるなんて、教育者としてありえません!』って。先生たちを真っ向から論破しちゃって。結局、数日後に高橋先生の仕業だって分かってあーしも一安心だったんだけど……」
(問い詰めてる先生方の方がおかしい気がするが、あいつらしい。)
「生徒会長が助けてくれなくても、あーしの無実はいずれ証明されてたかもしれない。でも、心まで救われたのは、あの時あいつが信じてくれたからだと思うんだ。だから……」
「あいつはそういう奴だよ。誰にでも平等だ。」
ヤマンザがそう答えた瞬間、その声をかき消すような轟音が夜空に響いた。一発目の号砲。
(そうか、もう花火の時間か。)
「あ、始まった!せっかくのチケット無駄になっちゃう!会場に行こ!」
「そうだな。」
彼女はさっきまでのしんみりした空気を振り払うように立ち上がった。しかし、ヤマンザが視線を上げた先に、見てはいけないものが映り込む。
(嘘だろ……!先約ってそういうことかよ!)
人混みの向こう側。街灯の下を、生徒会長と、見知らぬ女子が親密な様子で並んで歩いていた。
「お前、ちょっと下見てろ。」
ヤマンザは慌てて彼女の視界を遮ろうとしたが、遅すぎた。
「あれ、生徒会長と……女の子?」
彼女の動きが凍りつく。自分たちが知らない、柔らかい表情で隣の女子に微笑みかける会長の姿。それはヤマンザが言った「誰にでも平等」という言葉を否定するには十分だった。
「……誰にでも平等なわけ、ないもんね。」
ぽつりと、ギャルが地面を見つめながら呟いた。
(下を見るのが遅すぎるんだよ……。)
ギャルは歯を食いしばり会場と逆方向に走り出した。
「おい、待てって!」
夜空に大輪の華が咲き誇り、周囲から歓声が上がる。その光に照らされた彼女の背中を追いかけて、ヤマンザもまた、人混みをかき分けて走り出した。
ーーーーーーーーー
「はぁ、はぁ……やっと追いついた。」
ヤマンザが膝に手をつき、肩を上下させてようやく追いついたのは、祭りの喧騒から遠く離れた高台にある神社の境内だった。人影はなく、古びた街灯が石畳をぼんやりと照らしている。
「急に走り出すなよ。」
「だって見えちゃったんだもん。違う女の子と楽しそうにしてるの!」
彼女の声は震えていた。二人の間に、湿り気を帯びた夜の沈黙が流れる。遠くで響く花火の音が、地面を伝って微かに足元を揺らした。
「ヤマンザ、何でもいいから慰めてよ。はっきり見えちゃったの、コンタクト変えたからだし。」
(まさか裏目に出るなんて。)
ヤマンザはいたたまれない気持ちになり、彼女の細い背中を、壊れ物に触れるような手つきで優しく叩いた。
「だったら花火だってよく見えるんじゃないか?」
「ここ、花火の裏なんですけど。木が邪魔で火花しか見えないよ」
再び沈黙が流れた。
「やっぱヤマンザアドリブ下手。」
(言い返せないな。)
ギャルはふいと顔を上げ、ヤマンザの顔をじっと覗き込んだ。至近距離。新調したコンタクトが、ヤマンザの困り果てた表情を鮮明に映し出す。
「ヤマンザ、顔真っ赤じゃん。」
「本当によく見えてるんだな。」
「なんでそんな真っ赤なの?」
「聞くなよ。」
「慰め失敗したから?責任感じてんの?」
「……似合ってる。」
「え?」
「似合ってるって言ったんだよ。校則通りの着こなしも!柔らかい目つきも!」
ヤマンザは声を荒げた。
「……ぷふっ。だっさ!それが慰め?」
「うるさい。」
「やっぱ校則通りとかダサいし、あーしには似合わないかな!……でも、コンタクト変えたのは良かったかも。」
二人の前方、神社の木々の隙間から、ひときわ大きな大輪の花火が夜空を焦がした。数秒遅れて、重厚な轟音が空気を震わせる。
「ヤマンザとなら、裏側からの花火も悪くないね。いやヤマンザとだから良いのかも。」
「どういうことだよ。」
「花火の花言葉的にもね。」
「おい答えろって。花言葉なんて知らないぞ」
「ヒミツ!」
彼女はくるりと背を向けて、また少しだけ不恰好に、けれど軽やかな足取りで石段を降り始めた。
クイーン白玲に、俺はなる!
これからは男性アマの性転換が流行ります(大嘘)。
「ブログ記事のネタに将棋大会に出ませんか」と言われたのは1か月前だったと思う。
そんなことしなくてもネタはある!ということを証明するためにキーボードを叩いている。
2か月ほど前に日本将棋連盟の第76回通常総会が開催されたらしい。
メイントピックは①会長の交代(羽生→清水)、②クイーン白玲の称号獲得によるフリークラス編入制度の導入、③店舗の区画購入である。
今回は②クイーン白玲の称号獲得によるフリークラス編入制度の導入について触れたい。
将棋から離れた身としては正直どうでも良いが、SNSで話題になっているからには触れるしかない。2か月経ってから話題になってる理由は分からんが。
前提として、この記事は当該制度改正について賛成/反対する内容ではない。
また、改正前後のフリークラス編入制度の要綱本体が見つからないこと等を踏まえ、99%程度は想像に基づく記載であることをご留意いただきたい。
【本当にざっくりした概要】
この通常総会では、羽生会長発案の当該制度改正について採決を取る直前、ある棋士から「棋力の担保は取れているのでしょうか」と疑義を示されたらしい。この棋士がまぁまぁ強いらしく、会場に緊張感が走ったとか。やはり将棋界は力こそ正義のこわこわ業界である。
ここまでの記載は下の記事から読んだ内容。気になる人は本体読んでくれや。
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/08070540/?all=1
X上ではこの内容について
・元々入口が男女平等やん
・女性にとって残酷な制度では
・商業目的か?
等の反応が多かったように思う。
【そもそもどうやったらプロになれるんや】
王道は奨励会の三段リーグを突破すること。三段リーグに参加するには、奨励会級位者から入会して勝ち上がるほか、直近1年間のアマ棋戦で優勝し、二段の奨励会員と8対局行い6勝以上おさめること等。
今回のクイーン白玲からの編入が問題になっているのは上記のような男女共通ルートのほか、女性のみが対象になる新規ルートを設けるのは優遇しすぎではないかということ。
これまで、年齢制限等で涙をのんできた三段リーグ敗退者のことを思えばそういった発言が出てくるのも理解できる。
ただ、解釈を変えれば、そういった人たちにもチャンスを与えているのかもしれない。
これは日本将棋連盟の壮大な"アマ棋士総女の子化計画"と呼んで差し支えない。
君も女の子になろう!
日本将棋連盟の秘匿性癖を明らかにするのはこの辺にしておく。
さて、この新ルートは良いところだけではないと思う。
奨励会三段リーグ突破に対し劣後する点があるとすれば、順位戦から始められないことと、棋士になるまでに大体10年くらいはかかることである(女流棋士になる、D級→A級、タイトル5期)。奨励会ルートは(今と制度が異なる可能性があるが)3年かからずに突破した例もあり、実力次第でさっさとプロになれる。
【なぜ制度改正が必要だったのか?】
これは予想というよりも願望になるが、羽生前会長はこの制度を使える者が現れたとしても「私たちはこんなものに頼らない!」という黄金の魂を期待しているのではないか。まるで藍染惣右介である。
戯言はさておき。先の質問をした棋士と羽生前会長の視座に違いがあったのではないか。羽生前会長は将棋界の未来を見ていたのではないかというのが私の予想である。
話が変わるようだが、AIを研究に用いるのはプロアマ問わずメジャーな手法になっている。今後もAIが将棋界に与える影響はでかいし、将棋の中身もより画一化されるんじゃないか、と思うことがある(角換わりの新型同型とか特に)。
もしそうなったとき、「軽い捌きが持ち味」みたいな棋風は将来消えていって、人間に残された個性は「いつ投了するか」だけになってしまうのではないかと思うことがある。
もしそうであれば、興行としての魅力はガタ落ちだ。将棋が発展しても将棋界が発展しない。
興行として生き残る道を探して制度改正というカンフル剤を提案したのでは、というのが予想である。先の商業目的と発想の元は近い。
【この制度を使って女性棋士になる人間がいるかどうか】
個人的には一番気になる点で、これを言いたくて記事を書いたと言っても過言ではない。
これ誰も使わんくないか???
私が拝金主義なだけかもしれないが、白玲獲得で5000万円もらえることを考えれば、それだけで並みの男性棋士よりも稼げるのである。
プロ棋戦と女流棋戦両方に出続けることは可能とは思うが、それよりも白玲に集中して5000万円をしこしこ取りに行く方が冷静なんじゃないか?
この制度を使うということは、転職活動で言ったら
「仕事が難しくなる、給料は下がる、可処分時間は減る、そんな同業種に私は行きたいです!」と言うのと変わらない。とんだマゾである。そういう目で見るしかなくなってしまう。
「いやいや私は強い人達と戦いたいんです。高尚な思いがあるんです。」だったら奨励会ルートやプロ編入試験等既存のルートを選べばいいだけだ。
結局金目的にしろ強さ原理主義にしろ、この制度を使うのは適さないように思える。
それを見越して制度を作ったのであれば、踊らされた我々の完敗である(何が?)。
例によってオチはない。
映画祭の講評を受けて
こんばんは。
12月上旬に、ある映画祭に出品した。審査員からの講評は1月に届いたが、昨日初めて開封したので少し触れたい。
開封まで時間がかかったのは忙しさも原因だが、それ以上に講評を読んでショックを受ける自分を想像したというのが大きい。一部フリー素材を使っていることもあり、厳しい意見を想定していた。創作界隈、フリー素材の使用に厳しい説がある(諸説ある)。
あまりにも情けないが、ちゃんと正面切って受け止める準備ができたのが昨日。
全文は出したくないので一部抜粋する。
(略)しかし、伝えたいことは分かるのですが、それでもメッセージが伝わらないのは「(略、作中登場人物のセリフ).」と、タイトルを否定しているからでしょうか。(以下略)
このメッセージの伝わらなさというのが、おべっか抜きの講評の全てであり、動画づくりにおける自分の問題だと思う。
多分メッセージは悪くないが、それを純度高く視聴者に伝えられていない。ちなみにタイトルは完全にミスった。
さて、話は変わるようだが、最近ブルーロックをよく読む。
自己啓発本みたいなサッカー漫画だと思うが、作中に出てくる成長のステップに倣って今後どうすべきか考えていきたい。
ブルーロック序盤の絵心の訓示には下のようなものがあり、これに従い主人公たちは成長していく。
①突出した武器を持て(自覚する)
②なぜ成功したのか分析しろ(どのように再現性を高めるか)
①突出した武器を持つ(自覚する)
今までの受賞傾向から考えるに、他人と違う(というより軸をずらした?)メッセージを発するのが得意。できているときとそうでないときがあるのが未熟なところ。
②なぜ成功したのか分析しろ(どのように再現性を高めるか)
武器×シチュエーション=ゴール
という作中の成功の方程式をもとにすると
今までは「メッセージの軸をずらす」という武器に、「短尺」というシチュエーションが受賞(ゴール)につながっていたのだと思う。短尺という表現の幅が狭い条件でお題も狭ければ出品作品のメッセージも偏る。
漫画ではシチュエーションを探していたが、今回はたまたま有利なシチュエーションで勝負できていたと思う。
しかし、今回の映画祭は今までの成功の方程式が通用しなかった。
作中でもチームV戦で選手各々の成功の方程式が通用しなくなる展開がある。そこで選手たちは新たな方程式の構築に挑む。
たまたま有利なシチュエーションで勝負していたこともあって上手く気付けなかったが、分かりやすく他人に物事を伝える動画づくりが苦手。短い動画だと不要な要素をガンガン除外するため勝手に分かりやすくなるが、それ故に気付けなかった。製作者が一番動画を見るから、というのもあると思う。
今の自分にできることをそのままやっていても、頭打ち。
分かりやすい動画を作れるようになれば、短尺でも長尺でも勝負できる。
まずは動画づくりではなく文章の推敲能力を上げる練習をすることとした。この記事についても公開後も繰り返しリバイスしてみようと思う。
余談だが、嬉しかったことに本動画をアニメーション扱いされた。これがアニメーションに該当するなら、類似の技術を使ってアニメコンペに挑戦することもできる。それは本当に良かった。
例によってオチはない。
成果が出ないこと
こんばんは。
成果が出ることが分かってからでないと頑張れないという人は多い。何か失敗したときに「せっかく頑張ったのに」という言葉が出る層と同じだと思う。
これは成果を効率的に求める勝ち組の思想だが、危険だとも思う。
理由は2つある。
1つは「勝つことが分かっている」ことの数は今後間違いなく減っていくから。年々基本的には外部環境は厳しくなる(経済環境とか)。
そうなったときに勝てるか分からないところに挑める自分でないと、選択肢がなくなってしまう。
2つ目は上記の勝ち組思想に染まると、失敗を正しく認識できなくなるから。
常に成果を出せることだけを選ぶため、失敗の原因を自分ではなく「成果を出せないことを選んだこと」にすり替えてしまう。そして同じ失敗を繰り返してしまう。
周りの人はみんな成功事例を求めがちである。そして「ウチでは○○だから無理」などと考察をしては、いつまでも成功事例を求める。問題は成功事例の中身ではなく、選ぶことばかり考えていることだ。成功事例を見てから何をするか決めるのではない、何をしたいか決めてから成功事例を探すべきだ。
現状やこれからを悲観しているのであれば、勝てることだけ頑張るスタンスは厳しいというのが個人的見解。
例によってオチはない。
2024年は金策の1年でした
こんばんは。
今年の振り返りが流行っているので乗っかる。
1 体調
今年は新しい治療を始めた。そのせいか極めて体調が良い。1年を通して血便になったことがないのでは?
もっとも、治療の効果があると分かったのは事後だったわけで、高額医療費制度に乗れるか不明な状態で8万円/回の治療を2か月に1回受けるのは心境的に辛かった。これで効果がなかったらとんでもない銭失いである。なお、制度に乗れるか判明するまでは病院につけてもらい、認定の有無を持って金額を確定するというやり方だった。
結局は乗っかることができたので、つけ払いの分含めて医療費は2万円/月となっている。それでも負担は大きかったので久々に特定口座を動かした。
2 金策
できることと言っても株くらいしかない。
決算書やニュースを追いかけるのも中々面倒くさいな、新しい投資方法を編み出したいと思っていた。
そこで掲示板投資法というものを思いつき、実践した。もしかしたら既に取り組んでいる人が他にもいたかもしれないが、オリジナルということにしていただきたい。
方法としては「Yahoo掲示板を漁り、一人だけ売り煽りを連呼している人がいるスレッドの株を買う」というもの。
なぜこの方法を採ったかというと、上がりそうな株を他人に探してもらえないか、というところにある。ハチワンダイバーで言うところの「あなたに読んでもらう」という奴だ(こういうのは切羽詰まった状況に限るべきだとは思うが)。
掲示板の流れはできるだけ穏やかな方が良い。その中で
上がるだろう情報は出ているが、理性として「上がる」ことを理解しつつ、それでも人間の心として「上がるな」と祈ってしまう。その呪詛を拾いに行った。あと、さすがに出来高が少なすぎないかだけは確認した。
結論としては、確定分で手持ち全体の1割程度増えた。医療費は何とかなったが、こんなことなら投信をやれという話である。お前もう船降りろ。
来年はまともに投資してみようかなという気もしている。
てかこれ投機じゃね?
例によってオチはない。
思い出の味を尋ねる
こんばんは。
今日は、昔住んでいたアパートの近くの中華料理屋に行ってきた。いわゆる町中華だ。
土曜の昼、冷蔵庫に何もなければ食べに行ってた気がする。思い出の味に該当していたのかもしれない。久しぶりに行きたくなった。
私はランチの肉のうま煮が好きだった。当時、ランチは一律800円。安いとは言わない。普通の値段に普通の味。うま煮のほか、スープと唐揚げ2個と何か一品ついていたと思う。
しばらくぶりに訪ねたお店は店名が変わっていたものの、内装も店員も変わらなかった。ランチを注文するためメニュー表を読んだところ、うま煮はなくなっていた。そして定食の値段も最低価格900円と、変わっていた。900円の野菜炒め定食を頼んでからWORSTを読み始めた。
値上がりは仕方ない。だが、メニューがいくつか消えているのは上手く飲み込めなかった。飲み込めないが故に、普段なら読まない漫画まで読み始めてしまった。
届いた野菜炒め定食は、ごはん、野菜炒め、スープ、沢庵、唐揚げ、焼売とキャベツ。前より品目数が減ってるような気がする。
食べ始めて、ふと気づいた。私は前の味を覚えていない。当然うま煮はないが、スープやごはんは前からあったはずだ。
これでは「あの時と同じだ」と感慨にふけるのも、「変わっちまったな」と嘆くこともできない。
俺は懐かしさを求めてこの店に入った。だが、自分の中に、味はもう残っていない。
ただ当時の気持ちだけが脳にこびりついている。これがなぜか、自分に裏切られたようで、ものすごく寂しいのだ。思い出としつつ、本当は自分にとって大したものではなかったということが。
俺は一体、何を求めていたんだ。
例によってオチはない。
人生を救うのは宗教です。
こんばんは。
この記事を読んでいる方の生きる理由はなんだろうか。競艇、競馬、パチンコと色々あると思うが、私が最近見つけたのは宗教である。
以下、10月時点に書いていた内容を今更ながら公開する。
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どうも人生には救いがない。これは18歳以上のアダルティにとっては共通認識だが、それでも意義を見出すのであれば、先を楽しみにできる何かである。それが、たまたま私にとっては宗教だった。
先日の土曜日、とある宗教団体を訪問してきた。今回はその様子を記事にする。
今までなじみのない宗教の世界に飛び込む。とても勇気の要る行為だった。富山には新興宗教の数も少ないらしく、選ぶのには困らなかった。
今回選んだのは全国で信者10万人という比較的MAJORな新興宗教。ちなみにできてから40年くらいらしい。
その週の土曜日は今年史上最高に運動会に適した気候だった。天気が良いと機嫌も良い。歩いて宗教施設へ向かうこととした。
道中スマホをアスファルトの上に落としてしまい、画面がバキバキになった。今まで何度落としても無傷だったスマホが傷ついて若干不穏な雰囲気。
でもそんなの関係ねぇ(小島よしお)
施設に到着すると、インターホンだけが置かれていた。壁中に宗教の教えがびっしり書かれていると思っていたから拍子抜けした。壁は真っ白。ただの雑居ビルじゃねーか、と思いつつも宗教は真っ白な空間で信仰するイメージもある。
インターホンを鳴らすと「ご予約の○○様ですか?」と聞かれた。声の主は同い年くらいの女性。この記事ではメガネと呼ぶ。
そう、ネットで予約しておいたのだ。はい、と答えると中へ案内された。
いまどきの宗教はネット予約も無料のお試し入信もあるのだ。お試しって何やねん。
今回は2時間のお試し入信コースである。
まずはこの宗教にどのようにたどり着いたか、入信を通してどのような自分にいつまでになりたいか等を根掘り葉掘り聞かれた。
「このままの自分では老後が寂しくなる」「一緒に生きていく仲間が欲しい」「周りは結婚や仕事で忙しくなって置いて行かれたような気持ちになった」と、恥ずかしげもなくテンプレなことを宣った。就活か?いや、宗活か。
メガネから意外と掘り下げられたのが、休日の過ごし方である。
「休日は何をしていますか?」「動画編集してみたり」
「他には?」「キャッチコピーの公募に挑戦したり」
「他には?」「今はやっていませんが将棋、くらいですかね」
とにかく休日の過ごし方を聞かれた。入信後どれだけ活動できるか気になっていたらしい。休日に積極的に活動できればできるほど立ち位置が良くなるらしい。なぜ入信すると決めつけていたのかは分からなかった。休日であればいくらでも時間を作れる、と回答した。
その次に、この宗教のシステムについて説明された。
信仰の仕方には複数種類あり、何故だか漫画喫茶の料金説明を聞いている気分になった。組み合わせている人もいるのだそう。
途中私は聞いてみた。
「ところで、私は潰瘍性大腸炎を患っているが、入信可能か。」
思えばこの人生、ど急所でこの病気に悩まされてきた。
「問題ありません。例えば○○のような病気を持った方でも、入信して幸せな人生を送っています。」
そうだ、病気は宗教に関係ない。
私は嬉しいような棘が刺さるような不思議な気持ちになった。
今まで自分が病気を言い訳に新しいことへの挑戦を避けてきたことを咎められたような気がしたのだ(相手にそんな意図はない)。
ではさっそく、と言わんばかりに入信手続きを進めようとするメガネ。まるでエヴァのシンジ君のように気持ちの整理が追い付いていない。
あっという間に入信手続き完了。
だが、心のどこかにしこりが残っていた。俺は仕事と宗教活動を両立できるのか……?鞄には次回入信に向けたスケジュール表が入っていた。
後日。会員証の写真を撮影するための日。私はこの宗教をクーリングオフした。事前入金の分はバックされるらしい。写真の撮影も取りやめだ。
メール連絡後、メガネから電話があった。
本件について、流されてしまったことで自分だけでなくメガネにも迷惑をかけてしまったことを申し訳なく思っている。ただ、宗教活動を行っていくにあたり、今の部署はきつい。
そういったことを伝えたうえで、来年度改めて入信させてもらうようお願いした。実際、人事異動により余裕ができれば普通に宗教活動ができるはずだ。
来年こそ宗教で自分を変えよう。
例によってオチはない。