こんばんは。
甲子園が話題になっている。
今日決勝戦が終わったわけだが、始まる前から盛り上がっていた。100回目の記念大会であること、そして公立高校である秋田県の金足農高校が決勝戦に進出して名門大阪桐蔭と対決するということ。この構図って王道漫画の流れで、MAJORの高校編を想像させる。日本人が一番好きな構図だと思う。
当然仕事時間なので試合展開がどうなったかは分からないが、結論から言うと大阪桐蔭が勝った。しかも大差で。
金足農は吉田投手が要だったようだ。だが、彼は5回までに12点を取られ交代となったらしい。県大会から甲子園まで投げ続けだった彼は限界を迎えていた。
さて、この試合は両高校が多くの観客に感動を与えた。
見方は色々あるだろうが、ここではなぜ監督が替えの投手である内川選手を出さなかったのか考えたい。野球は詳しくないが、内川選手も良いピッチャーだったらしい。
あくまで想像だが、流れを変えたくなかった、あるいは変えられなかったのではないか。世間は吉田選手の登板を期待している。そして、吉田投手はどこまで行ってもこの高校のエース(最強の投手)なのだ。ましてや相手は名門大阪桐蔭。出さないわけにはいかなかったのではないか。
そして一回一回の試合の勝ちを優先してきたということもある。上はともかく、この気持ちは分かる。将棋を指していたときに感じていた「この戦法を使えば勝てる、だけどこの戦法を使い続けると次の対局では通じなくなるかもしれない」という気持ちに似ている(同じではないが)。
これって仕方ないことだと思っていて、余裕がないとこうなる。逆に余裕があれば自分の持っている選択肢を選べるのだ。そしてそのような状況に置かれるのは選手層の薄い県立高校の宿命なのかもしれない。
いやーしかしリアルタイムで見てみたかったと思う甲子園大会だった。