正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

自分の動画を映画館で見てきた話

こんばんは。

 

初めに言うと、本記事は今年の振り返り等ではない。

 

昨日、日帰りで岡山県まで行ってきた。目的はただ一つ、自分の作った動画を映画館で見ることだ。

 

okayama188.jp

 

めでたく最優秀賞をいただいたことから、イオンシネマ岡山の映画上映前のCMとして放映されることとなった。自分の動画が映画館で放映されることなんてもう二度とないかもしれない。そう思って岡山県への日帰り旅行を敢行した。ただ、普通に考えて日帰り旅行するような場所ではないので、もっとじっくり時間があればなお良かった。

 

出発。えきねっとを使い、始発の1本後の便から特急券を確保していた。しかし、当日朝に駅のみどりの券売機で発券できない事態。頭の中が「どうして」で埋め尽くされる。誰かに聞こうにも、駅員さんはいない。みどりの窓口もまだ開いていない。ないないだらけで不安だけ。

抵抗(?)むなしく目的の便には乗れなかった。券を確保する必要があったので、当初の券をキャンセルして4,200円くらい損した。

正直なぜ発券できなかったのかよくわかっていないが、次回以降は当日の予約、あるいは前日までに発券機を使う等、えきねっとを使わないことにする。今の私には荷が重い。

 

1本ずらしていざ岡山へ。道中はすることがなかったのでひたすら動画のための案出しをしていた。普段こたつに入ってやるよりアイデアが沸く気がする(あくまで気がするだけ)。

帰省客で溢れていると予想していたが、指定席の車両はそんなことなかった。空席がいくらかあり、何なら人口密度は低めで、年末年始の旅行もありだなと思った。

自由席車両でも通路に立っているような人がいなかったのではないか。

 

岡山県到着。

大都会岡山などと揶揄されていたが、普通に大都会である。なんてったって駅前にはビックカメラがあるからね!!!

岡山駅前はとにかく買い物する場所が多い。ドン・キホーテイオンモール……あと商店街も。普通に生活しやすそうだし、食べるところにも困らない。ここ住みたい。

 

映画をすぐ見るのも味気ないというか、メインイベントは最後に回したかったので、岡山市内で観光することにした。目指すは岡山城と後楽園だ。

商店街や桃太郎大通りを通りながら岡山城を目指した。道中色々なところに桃太郎やその家来の像が点在していた。富山県もこれくらいドラえもんを推せばいいのに。なお、サルだけ見つからなかったのは何故か分からない。

 

岡山駅から岡山城まで2㎞はない。しかし足は容易に悲鳴を上げた。日ごろの運動不足を痛感した。2024年は運動しよう。あくまで2024年からである。

 

ちなみに、昼食は商店街のサバーというお店。よくよく考えれば岡山名物でも食べるべきだった。頼んだのはランチのサバ刺身丼。写真と異なり量は微妙だったが、サバの刺身は甘い脂が口中に広がって美味だった。

 

岡山城と後楽園については感想なし。

前から思っていたけど歴史に思いをはせるといったことは苦手。粉末の薬を飲むのと同じくらい苦手。分かり切っていたのだが、短時間で行ける範囲の岡山市内の観光スポットはこれくらいしかなかった。

 

なんやかんや時間をつぶしてイオンシネマ岡山に到着した。

驚いたのが鑑賞料金で、なんと2,500円。なぜかドリンクがつくらしいが、それにしても高い。理由を後から知ったが、特別なシアター(グランシアター)らしく、その上乗せ料金のようだ。通常は1,800円。到着時刻から一番近い上映時間のものを選んだが、もっとよく確認するべきだった。

 

開場を待っていると、係員の呼び出し声が聞こえてきた。誰よりも早く会場に入った。その勢いたるやコミケ始発組と同じである。あるいは脱兎。

座席に着くと各種映画のティザームービーが流れ始めた。自分の心音が高まるのを感じた。期待と不安。自分の動画はどう映されるのだろう。fps高すぎたかな?もし会場内で「何このCM笑」みたいな声が聞こえたらどうしよう。

そんなことばかり考えてティザームービーは頭に残っていない。

開場が暗くなり、いつもの映画泥棒の注意喚起CMが流れだし、ついに次は自分の動画か……と緊張が最大に高まった瞬間……映画本編が始まった。

 

嘘だろ……?

 

しばらくは茫然と映画本編を見ていた。が、居ても立っても居られなくなってシアターを後にした。

 

何故流れていないんだ、何故私は岡山県に……。

 

岡山くんだりまで往復4万円(キャンセル料込)ほどかけて来て目的を果たせないとなると、本気で落ち込みそうだ。2024年にもひきずる。このままではいけない。

 

私はもう一度チャレンジすることにした。再び券売機に並ぶ。

選んだ映画は「翔んで埼玉」。CM、映画の対象年齢が合致するものでこの時間から見られるのはこれくらいしかない。すべてをかけた。

 

またしてもそそくさと会場入り。

ティザームービーが終わり、会場が一瞬静まる。

私は不安だった。もしまた上映されなかったらどうしよう。交通費40,000円と映画鑑賞代4,300円、岡山まで来た時間が無駄になる。

 

上映されなかったら係員の方に聞こうかとも思った。

「実は私消費者被害防止のCM作ってて、それが上映前に流れているか確認したくて~」

そんなのやべー奴だろ!等と心の中で突っ込みをいれたりしていた。

 

心配する必要はなかった。自分の動画はしっかり流れた。この瞬間に焦がれていた。

つくよみちゃんが喋る。消費者被害防止の呼びかけをする。最後にオチで注意喚起する。観客にちゃんと響いたのかは分からないが、嘲笑の声は聞こえなかった。

 

その後映画泥棒やまた別のティザームービー、CMが流れていたが、私は自分の動画が流れた光景を瞼の裏に残すことに精一杯だった。

本編が始まるころには、泣いていた。もう二度とできない経験である。例えば仕事で動画を作成してテレビで放映されることはあるだろうか?少なくとも転職しない限りは絶対ない。見られて本当に良かった。

 

男は泣いてはいけないとは言うが、今日くらいは泣かせてもらう。時間がないので本編は見れてない。

 

帰りの豚焼肉定食は美味しかった(見れなかったら味がしなかったかもしれないが)。岡山桃太郎ポークという豚を使っているらしい。豚も家来だったのだろうか?(違う)

 

その他えびめしも食べたり名物を詰め込めるだけ詰め込んで岡山旅行はおしまい。

 

とはいかなかった。

岡山→京都の便で乗り過ごしてしまった。一本後の岡山→新大阪に乗って追いかけることで、とりあえず日帰り旅行の体を保つことができたので良かった(良くない)。

 

行きだけではなく帰りもやらかしてしまったので、しばらく旅行は自由席で済ませたい。

 

例によってオチはない。