正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

たにしゲーミングという光

こんばんは。

 

はてなブログのUIが若干変わっていて戸惑っているが、久しぶりの更新だから仕方ない。

 

今回はあるYouTubeチャンネルについて取り上げたい。その名も「たにしゲーミング」だ。このチャンネルが非常に素晴らしいということで記事にした。

 

このチャンネルの素晴らしいところはいくつもあるが、今回はその中から一点だけ取り上げる。それは「数字を度外視している」ということである。

 

数字とは何を指すのか。今回の記事では、単純に言うと再生数やチャンネル登録者数、動画からの収益といった類のものを指す。

たにしゲーミングはこれら数字を全く意識していない。する素振りすらない。好きなことを好き勝手にやっている。だが、それがいい

 

数字を度外視していることは自分を貫けるということである。人間というものは数字を意識すると、どうしても狂ってしまう。

 

再生数が欲しいから自分の作りたい動画よりも再生される動画を作ろうとするし、収益が欲しいから無理に長尺の動画を作ったりする。数字を意識して当初の自分の目的とはそれた行動をとるようになってしまう。むしろそうなれれば幸せな方で、大抵は自分の作りたい動画と伸びない数字で折り合いをつけることができずに動画投稿自体を辞めてしまう。そんな投稿者は何人も見てきた。

仮に動画を作り始めた理由が「自分の好きを発信したい」だったとしても、大体の人間は数字に惑わされ、「自分の好き」を書き換える。数字にはそれだけの魔力がある。

数字を度外視するということは、その魔力を一切受け付けないということであり、ほとんど誰にもできない素晴らしいことなのだ。

 

さて、たにしゲーミングが数字を度外視していると判断した要素についても触れておきたい。これに触れることは、そのままたにしゲーミングの特徴を述べることと同じだと思う。3つの要素を取り上げる。

 

①長い配信が中心

このチャンネルは1時間~6時間程度の長い配信が中心である。これはかなりチャレンジングな試みだ。なぜならば、人間という生き物は長々と配信を見続けるものではないし、アーカイブにしても、長時間の配信のアーカイブを見ようという人間はいないからだ。知っている人ならまだしも、赤の他人の長時間の配信を見ることはない。何が言いたいかと言うと、完全に新規を切っている。

数字が欲しければ新規が必要であることは間違いない。どうしても視聴者に飽きられることはあるし、前に進むためには新規客が必要なのだ。でも、そのための工夫をしていない。数字を欲しがっている人間の臭いがしない。

 

②ゲーム配信中心

ゲーム配信と言えばライブ配信の華である。需要が多い代わりに供給も多く、俗にいうレッドオーシャンだ。数字を考慮するのであれば、このレッドオーシャンに飛び込むよりかは、穴場のジャンルを開拓したり、トレンドに素早く乗る方が話は簡単だ(もちろんジャンルごとに需要の上限はほぼほぼ決まっているので、乗り方次第)。

それをあえてせず、ゲーム配信を続けている。しかもトレンドのゲーム等ではなく、自分のやりたいゲームをひたすらやっている。これまた数字を度外視していると判断した理由である。

 

③折れない心

普通の人間は、自分の動画がいつまでも2桁、3桁の再生数しかないと「自分は動画投稿を辞めた方が良いのではないか」と思いがちだが、このチャンネルは2桁、3桁の再生数を連発しても配信をやめない。絶対に絶対にやめない。数字にとりつかれた人間の所業ではない。

 

正直このチャンネルが羨ましい。私も数字の魔力に魅せられた人間だからだ。自分のしたいことと数字を天秤にかけ、折り合いをつけ続けている。再生してもらうために、よりよいサムネイル、長く見てもらえる動画を作り、「皆、観てねー!」と宣伝する。

しかし、このたにしゲーミングはそんなことはしない。配信できることそれ自体が幸せとでも言わんばかりに配信を続けている。数字なんか関係ないのだ。自分を貫く姿を見て、人として、敵わないなと思わされる。

 

最後に、たにしゲーミングの最新の動画を貼って終わりにしたい。

youtu.be

 

 

例によってオチはない。