正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

かな入力とローマ字入力~フリック入力を添えて~

こんばんは。

 

今日は仕事でとあるPC用ソフトの使い方の研修が行われ、その補助を行っていた。例年やっている定例の研修なのだが毎回困惑することがある。

 

それはかな入力である。多くの社会人はPCを使う機会にはローマ字入力を使っていると思うが、この研修の対象者は多くがご老人で、平均年齢は60代後半だろう。そして、彼らにとってキーボード入力、とりわけローマ字入力はなじまない。それが私をうんざりさせる。

 

ところで、かな入力とローマ字入力はどちらが得なのだろうか。

 

かな入力のメリットとしては日本語を入力するだけでは入力文字数がローマ字入力よりも少なく済むのだ。デメリットとしてはほぼみんな使わない故に誰かに教えてもらうことができない、英数字の切り替えが手間であることが挙げられる。

 

ローマ字入力のメリットは26文字しかないのでキーの場所を覚えやすいこと、英数字との切り替えが容易なこと。デメリットはかな入力のメリットの裏返しで、入力文字数が相対的に増えること。

 

他にもあるかもしれないけどこんなところかな。月並みだけど状況によってどちらが得かは変わるという結論になる。

 

個人的には正直ローマ字入力の方が良いと思っている。馴染んでいるし、日本語を打つだけなら手を動かす範囲は少ない。ただ、修練すればかな入力の方が早いというのは頭では理解している。

だったら別に文句を言う筋合いは私にはないのだが、うんざりしたのには2つ理由がある。

 

一つはこのPCソフトにはローマ字入力がなじむということ。特定を避けるためあやふやな表現をするが、そういう仕様になっており、かな入力で研修を進めさせると途中からいちいちローマ字入力を教えなくてはいけないため、手間なのだ。

 

二つはご老人がかな入力を選んでいる理由が「ローマ字が分からないから」というものだからだ。

「かな入力の方が速く打てる」などの積極的理由ではなく消極的な理由から選んでいるのが気にくわないのだ。そんな理由で選ばれるかな入力がかわいそう。

 

と、ここまで考えていると第三の入力手段を思い出した。フリック入力である。

スマホでの入力方法で、かな入力よりもさらに直感的に操作できる。狭い画面で打ち続ける、キーの数は12個くらいで一番少ない。

 

ご老人がフリック入力に馴染まないというのも利便性に目を向けていない証拠である。ただ自分が覚えたくないだけだ。

思考停止で自分が知っている方法の方が良いって捉えるバイアス持ってるだけなんじゃないの。

 

よく分からない愚痴になってしまった。

 

こういうのって自分の中で「老人は機械に弱い」みたいな確証バイアスにつながりそうで怖い。そう思って接しているといつか表に出ちゃいそう。