こんばんは。今日は石川県まで行ってきたのでその報告をしたい。
お目当ては題にある世界一長いベンチだ。昨日、何気なく世界一のものって近場にあるかなーと思って調べてみたら案外近くにあった。嘘。近くはなかった。
予定が何もなかったので向かうことにした。
目が覚めたのは9時30分。適当に朝食を済ませて出発したのは10時頃。今日は快晴で絶好のお出かけ日和だった。予定がないなんて悲しい人間だなぁと思うも、こんな日に外に出かけられるなんて私は幸せ者だと思い直した。
運転中はとりたてて面白いこともなく、淡々と志賀町(しかまち)へと向かった。
まず立ち寄ったのが「ころ柿の里 しか」。ころ柿は干し柿ね。この辺は干し柿が有名みたい。直売所で1つ買った。
この道の駅と目的地である「道の駅 とぎ海街道」の間にはいくつか岸壁がある。夫婦岩や機具岩。どれも趣がある。それぞれの岩に歴史や言い伝えがあって看板に書かれていた。
感想が思いつかないからって何でも趣があると言うのはそろそろやめたい。
目的地の「道の駅 とぎ海街道」に到着した。「とぎ」とはここの地名である富来から来ているらしい。読み方は難読漢字と普通の漢字の間くらいの難易度。
ここではジャガイモを使ったソフトクリームが食べられるらしい。
何やね君は。どこ向いとんねん。捻くれたキャラクターだが、味も捻くれているのだろうか。ちょっと気になってきた。
なお、このソフトクリーム、機械の故障につき食べられなかった。残念。
周辺の案内地図。キャラクターが映っているが、先ほどのジャガイモ(キャラクターの名称不明)と比べて随分謙虚なキャラクターだ。増穂浦だからますほん。
世界一長いベンチは460.9mとかなり長い。だが、現在では既に世界一の座は奪われているようで、しかもどれが世界一なのかは見極めが困難だ。
日本の富山県南砺市にあるものが最長の記録だが、それを超える長さのアフリカの……ってややこしい!
北海道で世界一の座を取り戻すためにベンチを延伸すべきだなんて議論があったらしいし、ベンチ界の世界一をめぐる争いは果てしないのかもしれない。
で、これが世界一長いベンチ!!
今や世界一じゃないとしてもやはり460mは長い。
座り心地はまぁ……普通でした……。
快晴のおかげもあるけど、海と空が青い。水平線に溶けてしまいそう。
最近はこんなにきれいな海も見たことなかったから感動した。なんなら生まれて初めて見たかもしれないくらい綺麗だった。
ベンチの端から端まで歩いていると家族連れや友達同士で来ている人たちとすれ違った。そうか、一人で来る場所ではなかったか……。
と、ベンチの端まで辿り着くと看板を見つけた。太陽のモニュメント???
一変して厳かな感じ。この先に進んだら裏ボスとか待っていそう。
時間もあったので行ってみることにした。
ちょっと進むと謎の遊具があった。写真には写っていないが、人によってつくられた道はここまでで途絶えており、先に進めそうになかった。
この謎遊具でアクションを起こせば道が開かれたりするのかなーと思い、乗って遊んでみたが何も起きない。
遊び飽きて道の先を眺めると気付いた。獣道チックな筋が見える。これを辿れば良いのか???
整備されていない感がある。
虫だらけだった。なんで大人になると虫が苦手になるんだろうね。
虫にイラつきながら進むと奥に何か人工のものが見えてきた。やはり獣道はモニュメントへとつながっていたのだ。
これは多分太陽のモニュメントではない。
志賀町に八幡神社の御神体が流れ着いたときに作られた石碑だそう。
ちなみに石碑の近くに見えている赤いものはパターゴルフのホールである。近くでおじいちゃんおばあちゃんがゴルフにいそしんでいた。
き、木が邪魔で読めぬ……。
で、これが多分太陽のモニュメント。
この建造物の何が太陽のモニュメントを意味しているか分からない。だが、これに近づく前にデータをセーブしておかないといけない、そう本能が叫んでいた。
中に入ると十二支が書かれた石板があった。解説はどこにもない。さっきの立て看板なのか?
多分、キーアイテム持ってたら裏ボスのところまで行っちゃってたと思う。
散策を終えて道の駅「道の駅 とぎ海街道」に戻ってきた。道の駅で飯を済ませるのは筋が良くないと個人的に思っている。まぁ結局食べたんだけど。
今回は能登豚のスタミナ丼を注文した。
豚バラ?と温泉卵とタマネギ、キャベツ、マヨネーズがかけられている。豚バラとタマネギは甘辛く味付けされており、ご飯に合う味付け。
この豚肉、脂が臭くないしギトギトした感じが口に残らないから割かしさっぱり食べられた。惜しむらくは量が少ないかな。
おみやげコーナーを見ているとサザエを模した最中があって、珍しくて買ってしまった。見た目が面白いし、割ると中の餡は2種類入っているんだよね。最中の形状的に上下別に焼くしかないからだろうけど珍しいね。美味しかった。
ちょっと車を走らせて増穂浦海岸まで来た。といっても、先ほどの海岸の延長なのだが。砂の粒子が白くて綺麗。北陸の美ら海ですよこいつぁ!
海岸では何人か甲子園球児の真似事をしているなと思って見ていたが、どうも砂を回収しているのではなく、何かを探しているようだ。
砂浜を散策がてら、そこで砂をいじっていた女子に聞いてみた。
私「これってみんな何を探しているの?」
女子「貝。」
私「どんな貝?」
女子「赤い貝。」
私「そうなんだ。ありがとう。」
今思えばこの女子は中学生くらいで、通報されていたらやばかったかもしれない。安易な声掛けはよろしくない。
ここで彼女の言っていた貝は桜貝で、みんな桜貝を探していたのだ。桜貝をお守りとして扱う人もいるらしい。
さっき海が綺麗って話をしたけど、近くで見ると本当に海水が澄んでいる。
私もせっかくなので貝を探してみた。しかし、なかなか思うようなものは見つからなかった。無残にも割れた貝だらけ。桜貝にこだわらず、形の良いものを選んで持って帰ることにした。
一番右の貝はパープルで透けていた。ふと遠い昔にパープルスケルトンのゲームボーイをねだっていたことを思い出して懐かしくなった。
この貝を拾う作業が思いのほか黙々とできて楽しかったので、今度は潮干狩りに行きたい。
付き合ってくれる人はいないだろうけど。
半日かけて世界一長いベンチや綺麗な海を満喫できたので帰ることにした……わけじゃないんだなぁ。
帰る前に寄り道をした。それについては②で書きたい。