正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

婚活と営業

もし似たような2つの商品、AとBを売りつけられたとき、どうやってどちらを買う判断をするだろうか?品質、価格、販売条件……色々あるけど、基本的には商品に関する情報次第である。

ではそれら条件が一緒ならばどうだろうか?そのような場合、私たちは商品の外の情報から判断する。自分とどのような関係の誰が売っているのかが大事だ。

 

今回は「断られない!営業の心得」という本を読んで婚活と営業は似た要素が多いな~と思ったので、営業から学べる部分を紹介したい。

 

 

 

営業とは

ざっくり言うと、人にモノを売る仕事である。相手は全くの新規かもしれないし、過去に付き合いのある既存顧客かもしれない。新規の顧客には商品の提案、既存の顧客には取引の維持・発展を目指す。

 

もし冒頭で触れたように似たような商品を見比べる場合、買うかどうかは売る人次第である。いや、仮に商品が他社と比較して見劣りするものでも、比較の候補として土俵に乗せることが営業の役割でもある。

 

営業は「売上を立てるため、数字を意識しながら結果につなげる」し、その一方で「相手の力になること」も求められている。本の中ではこれらについて前者を「戦略」、後者を「営業の本質」と表現している。会社のことを考えながらも、取引先のことも考えなければならない二面性を持っている。

 

営業は自社の商品のセールスポイントをきちんと説明できるだけじゃダメなんだよね。

 

婚活と営業の共通点

①商品のクオリティ(本人のスペック)に関係なく勝負の土俵にのせる必要がある

上でも述べたことだが、営業は仮に商品の質が劣っていたとしても、売らなければならない。これって婚活でも一緒だと思ってて、仮に自分がハゲでも、ブサイクでも(これは自己紹介ではない)相手に選んでもらわなければいけないし、それを理由に「結婚できない!」と言ってはいけないのだ。せめて、他者との比較対象にまでしなければいけない。

スペックが低くても土俵に上げるのは本人の人柄であり、相手にどう思われるかが重要だ。

 

②自社(自分)の都合と取引先(相手方)の都合両方を考えなければならない

これも上で述べているが、決して自分の都合だけを考えるわけにはいかない。どうしても相手にとって喜ばれる形の取引でないと成立しない。これって婚活でも一緒じゃない?

自分が結婚したいという気持ちで突っ走っても意味はなくて、相手の都合、思っていることも考慮しなければならない。

③納品(結婚)完了後もお付き合いは続く

納品したあとも顧客であることは変わらない。結婚しても関係は続く。というか、むしろ結婚は関係のスタート。

 

婚活に活かせる営業のテクニック、心構え

①即レス

結局人間ってコミュニケーションの負担が少ない人間とやり取りしたいんだよな。だから「妙にタイミング合わないな」と思われてしまうとアウト。相手はひたすらストレスを感じてしまう。即レス大事。

例えばLINEならば返信のタイミング(間隔)を合わせるか、あるいは早めに返信するか。

②行動には自分の都合を出さない

上でも触れていたことだが、営業は戦略と営業の本質の二面性がある。しかし、「○○をして売上を××円伸ばす」といった自己都合は取引先の前で出してはいけない。戦略を立てた後はひたすら取引先のニーズをくみ取ることが大事なのだ。

婚活で言えば、「○○までに結婚」といった戦略は立てるべきだが、それに向けたプラン、具体的な行動が決まれば「○○までに結婚」といった自己都合を表に出さずひたすら相手の立場に立って物事を考えながら行動に専念すべきである。

③感知してもらえるようにベタに振る舞う

営業では相手を気遣って行動しても、相手が鈍感だったりするとサラリと流されてしまう。別に見返りを求めるもんでもないんだけど、相手からプラスの評価はされないし、それだと長期的には疲弊しちゃったり……。

婚活でもそう。相手のために何かをしても「あなたのために○○をした」と伝わらなければ流されるし、相手からのプラスの評価にはつながらない。

でも、もし伝わったら相手からは良く思われるし、こちらも気付いてくれて嬉しい。

 

少しでもそれが伝わるように大げさに振る舞えばいい。プレゼントをもらったときに「嬉しかった」とかそういった感情をオーバーに表現してもいい。さりげなくカバンを持つのではなく「重たそうだから持ってあげるよ」の一言を添えて持ったり、ドライブ中に急ブレーキをかけるときには助手席の相手のお腹あたりに手を添えるなどして「あなたのためにやった」と暗に伝えても良い。

そうすれば思いやっていることが相手にも伝わるだろう。

 

余談だけど、結婚後にそれがちゃんとできていない人が「夫が(妻が)私の頑張りを分かってくれない!」なんて嘆くんじゃないかなーとも思ったりする。

 

④1回目の訪問の際は次回アポを取り付ければ十分

婚活をやっていると、焦ってしまう。だから1回目の訪問で相手と距離を縮めたい、「はやくステージを進めたい」と思ってしまう。

しかしよくよく考えると、仮にマッチングアプリなどで事前にメッセージのやり取りをしていても、1回目に会ったときはまだお互いのことを全然わかっていない。

この本の言葉を借りるならば、「お前誰やねん」という状態。

お前誰やねん状態で告白しても、あるいは深度の深いお誘いを受けても困惑され、お断りすらされずにフェードアウトされるのが関の山である。だから次回のアポを取り付けるという軽い(いや、本来は妥当なんだけど)目標設定にすべき。

⑤成果が出ない期間が長いことを覚悟する

婚活をやっていると、焦ってしまう(二回目)。でも営業でも大型の案件で成果を出そうとしたら当然時間はかかるし、それはどれだけかかるか分からない。

「短期間で結果を出したい」という気持ちが強いと色々なところ(あるいは人)に中途半端に手を出して時間を無駄にすることも考えられる。だから1か月とか2か月といった短いスパンで解決しようとするのではなく、「婚活は時間がかかるものだ」という気持ちで構えた方が良い結果につながるのではないだろうか?

 

まとめ

・婚活は営業同様、相手と長期的な関係をつくるものである。そのために、相手からどう思われるかは非常に重要で、即レスやオーバーに表現することが有効。

・自分の「結婚したい」という気持ちは表に出さず、相手の立場に立って考えること。

・成果が出るまで時間がかかるので、大きく構えることが重要だ。

 

次回予告。

小銭貯金はめちゃくちゃ有効。