正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

地方鉄道の細分化に困惑した話

出発は富山県からだった。今年の年末は忘年会をやるために東京に行く。何だかんだ社会人になってから毎年東京に行っているのだが、その目的はコミケである。今年は最終日しか行かないけど。

 

昨日が移動日だったんだけど、鉄道の細分化に困惑したのでここに記しておきたい。

 

まず、乗り始めの駅では一本乗り過ごして一時間弱無駄に駅で過ごしてしまった。イナズマイレブン~オリオンの刻印~の第9話がなかなか面白くてね。これは完全に私が悪い。

ただ、この駅で初めて知ったのが、一部の主要駅を除き、とやまあいの風鉄道では他鉄道会社の切符が購入できないということ。ということでどこでJR切符が買えるか駅員さんに聞くと、「JR切符は~~駅、△△駅、○○駅で買えますよ」と教えてもらったので途中の泊駅にて買うことにした。なんたる使いにくさ。そして、少し後に質問の仕方を間違えたことを知ることになる。

 

泊駅では直江津駅行きの電車との接続のため、一時間の待ち時間。田舎だからね、仕方ないね。しかしここでまた地方鉄道の使いにくさを痛感した。泊駅からは直江津を経由→ほくほく線→水上→高崎(群馬)→東京というルートになるのだが、ほくほく線を経由する場合は直江津以降で切符を買わなくてはならない。つまり、泊駅でJR切符は買えるがそれを使ってほくほく線に乗ることはできない。えぇ……。

さっきの駅員さんはJRの切符を買えると教えてくれたし、それは間違っていない。間違っていたのは私の認識の甘さだ。


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泊駅と近くにあるショッピングセンター。やや寂しさを感じる。昼食は中のスーパーで弁当とサラダを買って食べた。

 

かくして私は直江津で下車し、ほくほく線に乗れる東京行きの切符を買ったのだった。

 

その後雪による遅延はあったものの、21時に東京に到着できた。

おとなしく新幹線を使えよという話だが、それでもこの接続の悪さは辛いものがある。むしろ、新幹線乗車に誘導するためにこんなまどろっこしいことしているのかと疑うくらいだ。

 

対策としては事前に通る地方鉄道のルールを頭に入れることだろうが、今回の件で懲りたので暫くは高速バスのお世話になるだろう。


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間違って(正確には間違えていなかった)たどり着いたとえええい大江戸線新宿駅

 

で、東京に着いてから。いつも東京に来たときに泊まっている行きつけの宿がある。それがこのまねきの湯だ。しかし外見からは伝わらないその変貌に驚くこととなった。

 

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かつて愛したリラックスルームは女性専用になり、男女共用のリラックススペースが設けられた。これにより収容数は40増えた。また、2階のイートコーナーも若干お洒落になった。

だが、こんな変化は誰が望んでいたのだろうか。私は、あの施錠付きなのに部屋ごとに鍵が掛けれない不思議なアングラ感が好きだった。使っていたのはコミケの前泊。一人の空間で震えながら明日を待つのが好きだった。愛していた。

いまではただの大衆銭湯だ。まぁもともとそうなんだけど。

 

新規の客に合わせたり収容数を増やそうとするとこうなるのは分かる。イートコーナーもそりゃ綺麗になったけどさ。

こんなのただのワガママというのは分かっている。

だが、私は大衆銭湯の域を少しはみ出たまねきねこが好きだった。

 

でも、そういうところを認めるのが、受け入れられることが必要なんだ。変化を受け入れられないのは歳を取ったということかもしれない。

 

それでもお湯に入ると何も変わらない気持ちよさで不満が霧散した。人間は変化を求めたり維持を望んだりする矛盾をはらんだ生き物だと感じた。