正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

暇なのに直売所に行ってきた~富山県呉西直売所めぐりの旅~


こんにちは。

 

昨日は暇なのに直売所を巡る旅をしていた。暇なので、ではない。

暇だったら家に籠って読書している私が、わざわざ出かけたのである。きっかけは卵とじだ。

 

卵とじを作ろう

私はよく卵とじを作っているのだが、いつも似たような食材ばかりで面白味にかけていた。本来卵とじ以外を作っていればそのマンネリ感はないはずなのだが、どうしても卵とじで解消したかった。

 

卵とじは昔から好きだった。給食のメニューでよく出てきたはずだ。安価な食材で栄養価も高い。出汁の香りが鼻を突き抜ける。

多少お金に融通が利く今でも卵とじを作ってしまう。私は過去の幻影を、思い出を卵とじに求めているのかもしれない。

 

閑話休題

 

そんな卵とじを作るなかで、材料に工夫の余地を見出したのだ。それも具材の種類ではなく、材料の質だ。質の高い材料で作ればまた新しい世界が見えてくるのではないか。

いつも通うスーパー以外で野菜が買えるところ……そうだ、直売所に行こう。どうせならば色んな直売所に行ってみよう。

 

思い立ってからは早い。出発の準備をした。

 

「今日の晩飯には究極の卵とじをお見せしますよ」

美味しんぼの山岡みたいなことを言って部屋を飛び出した。無論、一人暮らしなので部屋には誰もいない。

 

行った直売所

今回4つの直売所に向かった。この記事で言う直売所の定義は「農産物の直売スペースがある商業施設」とした。

行き先は

①村の駅 菜っちゃん新湊店  http://www.ja-imizuno.or.jp/kau/natchan/

②道の駅メルヘンおやべ  http://meruhen-oyabe.com/

③アグリピア高岡農産物直売所  

https://www.city.takaoka.toyama.jp/nosui/sangyo/norinsuisan/agripia/chokubaijo.html

④道の駅福光  http://www.fukumitsu.net/

の4つだ。順番に見ていきたい。

 ※②、③、④については撮影、掲載許可を得た

①村の駅 菜っちゃん新湊店

悲しいかな、営業していなかった。HPには「※年中無休 年末年始は休業いたします」と書かれていたのを見てきたが、やっていなかった。というか年中無休なのに年末年始休業ってどういうことだろう……。

 

HPにでも休業情報を載せればいいのに……と思った。ただここで気付いたのが、私みたいに直売所に行こうと思って行く人はいないということだ。多くの人(一見客)は近くを通りかかったときに覗いてみるだけだ。だから多くはノーダメージだし、通っている客も店の張り紙か何かで知ることができる。

 

ともかく、滑り出しが悪すぎる。早々に次の直売所へ向かった。

 

②道の駅メルヘンおやべ
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①の場所から隣の隣の市、小矢部市にある道の駅。ここはちゃんと営業していた。


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入口から入ると果物や花が出迎えてくれる。やはり直売所の華は花と果物だ。卵とじには入れられないんだけど。


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入口にその日のおすすめがでかく表示されているのも良い。この日は青森県から届いたリンゴと小さなにんじんの詰め放題を行っていた。

 

内装は整っていて、何がどこにあるか直感的に分かる構造となっている。

この日は11時30分くらいに来た。平日は10時30分~12時、14時以降にお客さんが多く、休日はまばらにお客さんがやってくるらしい。隣にアウトレットモールがあるので、そこから流れてくるようだ。

 

上の事は店員さんに聞いた。店員さんは2人体制。規模的には1人でも回りそうなのだが、出品者の商品を並べるなどの仕事があるため2人で回しているようだ。


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冬だからだろうか、品物が少ない。出品者は小矢部市の方だけではなく、砺波市金沢市の生産者もいるらしい。直売所ってその地域の地物を扱うイメージだけど、やっぱり棚を空けないようにするためには地域の幅を広げるべきなのかもしれない。

 

また、少ないながらも白物野菜の他にトマトやきゅうりといった夏野菜もある。

またもや店員さんに聞いてみたところ、北陸以外の地域からも仕入れているらしい。品揃えを確保するには仕方ないところだと思う。

 

ここではキャベツと小松菜を購入した。究極の卵とじにまた一歩近づいた。

 

③アグリピア高岡農産物直売所


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JAが運営している直売所。野菜は他JAとの交換で仕入れることもあり、種類は豊富だった。



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内装は普通なんだけど、規模が小さい故に直売所特有のスカスカした感じがしない。直売所はスーパーと違って商品の量は調整しにくい。だから店によっては商品がほとんどないように見えてしまうんだけど、ここは小さいから少なく見えないんだよな。

 

店員さんに聞くと夏みたいにたくさん出品される時期は野菜のスペースを大きくするなど店のレイアウト自体を変えるらしい。こういった小回りが利くのも小さな店の良さ。

 

店員さんは1人体制。なんと商品としてアロエ(!)があり、その食べ方を店員さんに聞いたところ流暢に答えてくれたので、商品知識も豊富だと思われる。



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また、店内のPOPも店員さんが作っている。POPのよさは私には分からないが、作るというモチベーションが素晴らしい。店員さんのレベルが高い。

 

隣には農レストラン 土と野菜とJunBlend ジュンブレンドファーム

があり、そこはとても繁盛していた。待っている間にお客さんが直売所を覗くくらいだ。この直売所に置いてある珍しい食材を農家レストランで使うこともあり、それを食べたお客さんが直売所で買っていく……ということもままあるらしい。良い流れだなぁ。

 

ここではマドレーヌとシイタケを購入。マドレーヌは地元農業者さんの生産したもの。

 

④道の駅福光

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ここの行く途中にJA運営の直売所 直売所 | JAとなみ野

があったのだが、JA運営の直売所を続けて見るのもなぁ……と思ったので通り過ぎた。駐車場の車いっぱいだったし。

 

……そう思って辿りついたこの道の駅も車が多かった。直売スペースにお客さんが少なかったんだけど、先に行った店と異なり、絶えずお客さんがいた。

 

やはり冬なので品物は少ない。

この道の駅での地元産の定義は南砺市産であることのようだ。親切に感じたのは他県産品か地元のものか分かるようにPOPをつけて区別している点だ。地物を求める人がどこに行けばいいか分かりやすい。

 

店舗の構造を見て、②~③の店舗に比べて回遊性が高いと感じた。レジが店内中央部にあり、そこにたどり着くまでにグルグル店内を回ることができる。回遊性が高い方が客は買う商品も増えるし客単価も上がるんだろうな。

 

特筆すべきはレシピを持って帰れるように小さな紙で置いてあることだ(画像には載っていないが置いてあった)。スーパーなんかではよくあるけど、売り場にだけレシピが書いてあっても家に帰ったら忘れちゃうじゃん。でも、こうやって持ち帰れるようにしておけばそれだけでも購入する層は増えると思うんだよね。

 

ここではレシピが書いてあった紫芋と里芋を買った。卵とじに使うのは里芋の方。

 

ここまで書いて思ったんだけど、①~④をめぐって感じた品薄感はもしかしたら行く時間帯が遅かったからかもしれない。種類が少ないのは季節柄だろうけど。

 

帰宅してから

かくして卵とじの材料を集めきった(卵は冷蔵庫にあった)。卵とじを作ろうと思っていたのだが、帰った直後に寝てしまい今に至る。半日運転して疲れてしまったんだね。有り体に言うと卵とじはまだ作っていない。

 

多分、卵とじの画像は上げない。


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直売所は普段スーパーに出回らないものや新鮮な野菜との出会いの場だ。ぜひ覗いてみてほしい。