正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

チョコは男性を救うのか

今週のお題「わたしとバレンタインデー」

 

こんばんは。

最近睡眠不足で論理的に会話できなくなっている。まぁそれは置いておいて。

 

女性は本当にバレンタインでチョコを渡さなくてはならないのかという話をしたい。

実は私はチョコが嫌いだ。甘いのは良いのだが、食べた後に風味がもわっと残る感じが好きじゃない。

 

バレンタインチョコは受け取らなくてはならないのか?

バレンタインの季節が近づいてきたが、それに伴って「なぜバレンタインをやるのか」「準備が面倒くさい」といった女性側の意見はよく見る。それに賛同する声は大きい。

 

しかし、それは女性に偏った見方ではなかろうか。チョコが嫌いな私から言わせれば「なぜ男性がチョコを受け取らなくてはならないのか」とも思う。

別に女性と対立したいわけではない。むしろ、バレンタインに嫌気が差している女性と私は、理由は違えど意見の合致した仲間である。

 

ちなみに、理由を「チョコ嫌い」に限らなければ同じ志の男性はいる。

skplanetjapan.jp

昨年の調査だが、お返しが面倒だったりお店に行くのが恥ずかしいという理由。前者はともかく後者は分かる気がする。と、ぶっちゃけ「バレンタインもういらなくない?」と考える人間は少なくない。

 

なぜ男性はチョコを欲しがるのか

しかし、それでも「渡された男性がなぜ受け取らなくてはならないか」という視点で語られる意見は少ない。むしろ、男性全般がチョコを求めているような雰囲気だ。実際そうだと思う。

 

その理由の一つとして考えたのが、どのメディア(TV、ドラマ、漫画など)でも、バレンタインイベント時には「男はバレンタインチョコが欲しい生き物」、「チョコをもらえないような男は寂しい奴」といった描写が多いことだ。

このような刷り込みがあるから男性はチョコを欲しがるのではないだろうか。

 

男性が意識しているのは創作の世界でも現実でもチョコの数だけである。もらったチョコの数だけ、その男はどんな形であれ周りの女性からは近しく思われている証だから。

 

男性は中身なんて見ていない。見ているとすれば見慣れた安値のチョコかどうかくらいである。それでも、もらった義理チョコに意味を見出そうとする……ここまで行く男性は本当に非モテだと思う。

 

このように数を気にするというのはチョコの数で他人との比較(競争)をしようとしているからではないか。ナンパ師が胸や顔だけ見てどれだけの人数と肌を重ねたのか競っているのと同じだ(ちがう)。

 

そしてその競争の原動力となっているのがドラマや漫画で刷り込まれた「チョコをもらえないような男は寂しい奴」というくだらない価値観だ。むしろ強迫観念と言えるかもしれない。さすれば女性からのチョコとは男性にとって救いである。

 

バレンタインソング

話を変えよう。

時の流れとともにいつの間にか義理チョコから義務チョコへと変遷していった。そうなれば女性としてはチョコをあげるのが面倒になっていくものだが、一方でバレンタインソングでは「あなたにあげたい! 気持ちを伝えたい!」という旨の歌詞が多い。

 

これでは女性からの共感を得ることができないのではないだろうか。

毎年誰かがバレンタインソングを歌うが、これは誰得なのだろうか。矛盾ではないだろうか。

 

これはきっと2つの方面に向けた歌詞なのだ。一つはそれこそバレンタインにかこつけて気になる彼に告白したい☆層である。今の自分の心境と重なっちゃうならそりゃ聴くよね。今時そんな人いるのかな?とは思うが。

 

もう一つは男性全般だ。

 

そもそも義務感を感じている女性にとってはこのような歌詞に共感するわけがない。一方、チョコをもらう側である男性にとっては非常に聞き心地の良い歌詞であることは間違いない。

「俺に気持ちを伝えるために女性がチョコを渡してくれる」という非常に気持ちの良いストーリーなのだ。男性が気持ちよくなるために、男性にとって都合の良い歌詞で歌われる。バレンタインソングは女性アイドルに多い気がするし、そりゃ男性向けの歌詞になるよなあ。

 

先に述べた「チョコをもらえないような男は寂しい奴」という価値観と男性が気持ちよくなるための「俺に気持ちを伝えるために女性がチョコを渡してくれる」というストーリーは連動していると思う。

チョコをもらえれば自分は他人から認められ、もらえなければ寂しい人間。これが浸透すれば男性はチョコ獲得に躍起になる。

義理チョコを義務チョコだと思う女性がいることもかんがみると、バレンタインは男性のイベントなのかもしれない。

 

別にチョコじゃなくていい

一番最後に主張したいのが、別にチョコじゃなくて良いんじゃない?ってこと。男性って要は何かがもらえて、それが自分に向けられたものであれば満たされるんじゃないかな。

むしろ、そうなったときに初めて「チョコをもらえないようではダメ」という価値観から抜け出せるのではないか。チョコ以外に救いを見出せるのではないか。

 

だからいっそのこと、渡すものはチョコじゃなくて良いと思う。手紙とかメールとかさ。そういうので十分なんだよ。