正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

講師研修を受けてきた話

こんばんは。

 

今回の記事は講師としての心構えや振る舞いを学んできたのでそこで感じたことを書きたい。

 

研修での講義、演習の感想になる。

 

本来は下の記事の前段階になる予定だったのだが、日時のズレ、いや、運命のいたずらと呼ぼう。その方がかっこいい(小並感)。

運命のいたずらのせいで担当した研修が終わってからこの研修を受けることになってしまった。

dramadmara.hatenablog.com

 

 

研修開始

開始時刻の10分前に入室した。すでに受講者はほぼ集まっていて、私が最後だったようだ。受講者は20名程度。6つの班に分かれて座った。

研修、しかもグループワークがあるようなものは始まる前に班内で沈黙がある。これが毎回滅茶苦茶苦手なんだよな。

 

しかし今回は沈黙が長くならなかった。そうか、自分が一番最後に来ればいいんだな。

私が席についた頃だろうか、今回の研修の講師がやってきた。5~60代の女性でキビキビしている。講師が席に着き、定刻より少々早いが研修が始まった。

 

グループワーク

まずはグループワークを行った。良い講師と好ましくない講師の特徴を班内で挙げていった。

 

笑顔、声が通る、聴衆に視線を送る……といった良い講師の特徴、話し方に強弱がない、何を言いたいか分からない、緊張が伝わってくる……といった好ましくない講師の特徴。

 

グループワークの最中、なぜ同じ班の方々がこの研修を受けようとしたのか聞くと「自信がないから」「人とちゃんと話したい」「人前で喋る機会があるから」などの理由を話していた。

これら特徴は受講者が過去に受けた研修から思い出して挙げているんだろうけど、多分受講前の彼らが講師をやってもこれら特徴(好ましくない方)をいかんなく発揮していたんだろうな。だからこのグループワークを頭に持ってきたのは良い判断だと思う。

 

表情、みだしなみ、姿勢といったことは当然日常生活でも大事だから知っていたのだが、参考になったのが「顎の高さはその人の雰囲気を作る」ということだ。

確かに言われてみれば顎上げたら傲慢に見えるし、下げれば卑屈に見えるかも。

 

目線

そして、目線。目線をどうすべきかは私が一番知りたかったことの一つだ。というのも、つい私が大人数に対して話すときは視線を特定の人にばかり投げてしまうからだ。

 

全員に話を聞かせようとしてはいけない。

まず最後列の人に話しかけるようにして反応をうかがうことで、一番後ろまで声が届いているのか確認する。そしてそこからは視線をジグザグに右、左、右、左と少しずつ前方に持ってくる。このジグザグを繰り返す。

 

緊張しているときは自分の話に頷いてくれる人を探し、その人に向けて話す。そうすることで「ちゃんと聞いてもらっている」という安心感を得られる。

講演であっても基本は一対一のコミュニケーション。文章を言い切るまで相手への視線はそらさない。これって言葉で聞かされたのは初めてなんだけど、言われてみれば確かに話の最中で目をそらされたら違和感があるよね。

 

こうやって自分の緊張をコントロールできれば話すことはなんとかなりそう。

 

台本について

台本のあるなしも気になっていたのだが、台本を用意してもいいが、それを読まないようにするべきとのこと。原稿を読むとどうしてもイントネーションがなくなってしまう。棒読みだ。

 

だから話を組み立てる際にも台本を用意する、というよりマインドマップでも作っておけばいいのかもしれない。

もちろん、話す内容について大枠も詳細も理解しておかなければ薄っぺらくなってしまう。

 

 

話の構成

話は大まかに3つの流れで作る。それが「導入」「本題」「まとめ」。

 

導入

私の話の構成は導入が短い。それこそ自己紹介くらいだが、本当はこの段階で何を話すかざっくり話してしまった方がいい。何を話されるのか分かっていた方が聴衆も理解しやすい。

ちなみに実践練習をしたのだが、他の班員の構成は逆に導入部分が長くて驚いた。

 

本題

講演と研修では作るべき流れが違うというのは記憶に残った。

講演では聴衆を引き付けるために起承転結をつけるなどストーリー性を取り込んだ作りがいい。

一方、研修は最終的には聴衆の理解が必要となるため、テーマとポイントを質問や実践を交えながら行う。

講演をする機会はまだないだろうが、エンターテインメントの色がやや強くなるんだろうか。

 

まとめ

聴衆に理解してもらうだけではなく行動してもらえるように本題の内容を繰り返す。

 

そして圧倒的感謝である。

確かに講師やってみたら痛感するんだけど、ちゃんと聞いてくれる人がいてくれたら嬉しい。そういった方々に最後に感謝すべきというのはまさしくその通り。

逆に聴衆側になるときは頷きを返すなど、もっと講師に優しい(?)レスを心がけたいと思った。

 

グループ実習

研修で学んだことを活かして班員同士で講師の練習をした。

気付いたのが、みんな意外に謙虚だということ。ネガティブだとも言えるかも。

 

実習の最中にお互いを講師として評価しあったのだが、自分の講師としての評価と周りからの評価にギャップがあるのだ。この研修に来るような方々は「自分は話すのが下手だ」という根拠のない自信めいたものを持っている。しかし、それらは大抵自意識過剰で、聴いている側はそんなに気にしていない。講師としてやっていくには乗り越えるべき心の壁があると感じた。場数踏めばなんとかなるのかな。

 

研修で印象に残ったことまとめ

・視線を投げることで相手の理解度が測れるし、緊張をコントロールできる。

・台本は見るな!内容は理解しておけ!

・話は導入、本題、まとめの3部構成。講演と研修では作りが異なる。

・講師をやるのに邪魔なのは心の壁(これは個人的な感想)!

 

そうそう、最後にこの研修の講師に「講師を指導していて一番身に着けさせることが難しかったことは何か」を聞いた。

その講師は先入観を捨てさせることだと答えてくれた。ここで言う先入観とは「(聞く相手は)絶対○○な人に決まっている」「だから××をすれば伝わりやすい!」といった勘違い。先入観にとどまらずに相手の立場を深堀するべきなんだろう。

日常でも心掛けたい。