正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

取引先を見て学んだこと

こんばんは。

新しい職場に来て1か月たった。社会人生活は6年目になるがそれでも新しい場所での生活は新鮮だ。

 

さて、実は6年目にして初めて後輩ができた。いや、後輩自体は今までも何人かいたのだが、共同で作業する後輩は初めてだ。別部署の人なんだけど。

 

実はその後輩との接し方に悩んでいる。年上は年上で難しいんだけど、年下は年下でこれまた難しい。

 

っていうか、人と仲良くなるのって難しいと思う。

 

しかし、先日取引先がその後輩とうまく接していたのを見たのでそれを紹介したい。

 

ちなみに

その後輩がどんな人かというと、

・寡黙

・マジメ

・几帳面

・メガネの中背中肉

・年齢は私の3つ下。

あまり彼が人に雑談をふっかけているのを見たことはない。と言ってもそれは他の人もそんなに変わらない。

マジメさや几帳面さを表すエピソードとして電話の受け答えでも普通の会話でも敬語は欠かさないし(当然)、仕事については何でも確認してくる。

「このような内容で先方に確認を取ろうと思うのですが、よろしいでしょうか?」

といった具合だ。いや、社会人として当たり前やん。

たまに年上にも敬語が欠落してしまう私とは大違いだ。

ただ、若干距離を感じてしまうのは気のせいだろうか。私みたいにところどころ敬語を崩した方が相手の懐に飛び込めるような気がする(全力で自分を棚上げ)。

 

で、そのマジメさがむずかしい。今までかかわってきた人間はどこかふざけた人生を歩んできた人間ばかりだ。彼には遊びがないように思う。無駄に徹夜で麻雀打ったり変な浮気癖で身を滅ぼすようなアホなことしてなさそう。

彼に対してふざけた話し方ではあまり相手にされないどころか舐められるだけなんじゃないかなーとか思ったり。

 

当然、彼はまだ来て1か月なので仕事はまだこれから覚えていくところ。私と共同で行っている仕事は本来その後輩が主務なのだが、「主務は私なのでもっと仕事を任せてほしい。」と言ってくれるなど責任感が強いように思う。

 

その責任感に期待してその仕事を大きく任せてしまいたいのだが、どうもそうはいかない。その後輩の上司からは仕事は任せきりにせず一緒に進めてほしいと言われた。ごもっともな意見である。

ただ、私に彼をバックアップしながら仕事を進める力はまだない。私自身その仕事の引継ぎはまともに受けておらず、言われたことをなんとか締め切りに間に合わせるだけだ。

そこで仕事の振り方にも悩んでいる。現状彼に振れる仕事は取引相手との連絡くらいしかないのだ。

 

でもそんなことばかり頼んでいると彼の中の主体性や責任感が弱まってしまう可能性がある。主体性が死なないようにそれでも上手く仕事を振ってあげるのは上司(や先輩)の役目なんだろうな。

そんなことを考えていると、私は過去に(そして今も)上司たちに大変迷惑をかけてきたんだなと思う。感謝しなくてはならない。

 

話を戻すと、そんな後輩氏との接し方である。

これについて参考になる出来事が先日あった。取引先のもとへ向かって会議していたときのことだ。

彼は何も言わず淡々とメモをとっていた。初の顔合わせということもあり緊張して発言がなかった。

 

そんな中取引先の方々のうち代表が席を立ってわざわざ彼の横に座った。

「何書いているの?勉強のために見せてほしいな」

後輩氏は照れながらもそのメモを見せた。

 

これである。

「教えてくれ」という姿勢や問いかけは結構相手に刺さる。そういう体で来られて嫌な気分になる人は少ない。

相手の懐に入っていくうえで大事なのは相手に話してもらうことだと思う。だけどその相手自身のことをストレートに聞くよりも一見本人に関係ない話しやすい事柄から会話を進めるべきなのだ。

その点で何かを教えてもらうという切り口は良い。

しかも心理学的にも正しいだろう。人は親切にしてあげた対象に対して好意的になるとか言うし。

 

実際、これを入口に取引先の代表の方は後輩氏と話せるようになっていた。

後輩氏も若干緊張がほぐれたように思う。

本当にうまいやり方だったと思う。

 

私も真似して後輩氏に若者との話し方、話題なんかを教えてもらおうかな。