正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

お金と感性の貧富~コーヒーのこだわりを添えて~

こんばんは。

今回は自分の感性の貧しさを痛感した話。他人と比べて自分の感性が貧しいなって思うことはままあるけど、どうしたらいいのか考えた。

 

麻雀後の無駄話

日曜日の夕方、麻雀をしていた。その日は将棋大会があって、その場にいたメンツと麻雀を打つことになった。決して初めてのメンツというわけではなく、顔なじみである。三麻だったのだが、3人で打つのは割とこの仲間内では普通のことで、「自7」というルール(麻雀では局開始時に手牌となる13枚を親から順に山から引くが、この自7はサイコロの出目に関わらず親の手前の山の右から7つ目を取り続けるルール。こうすることで取り違えることが少なくなり効率的にゲームを進行できる)を採用している。

自7の説明が長引いたが、ともかくそんなローカルルール(?)を暗黙の了解で使える程度にはなじんだメンツということ。打つ場所はいつも同じ漫画喫茶。

メンバーの紹介をしておきたい。一人は囲碁が得意な将棋指し。常に麻雀のメンツを探している人で、その多大な人脈から多くの卓を立たせてきた30歳。

多分麻雀メンツマッチングサービスでもやればもうかるんじゃないかな。この人をAさんとする。

もう一人は隣県からやってきたイケメン。将棋は初段程度の強さで居飛車党。割と物事をズバリと言い切る23歳。この人をBさんとする。

その日の私のスコアは+50程度とまぁまぁな数字だった。この日はAさんが大勝で+180、Bさんが残りのマイナスを背負う形となった。

 

この時点では私はまぁまぁ勝ったと思って喜んでいた。 恐らくAさんは私なんかよりもっと嬉しかったに違いない。

しかし、ここまでは序章でしかなかった。

 

麻雀が終わってお店を出た後、店の前でたむろしていた。全くもって迷惑なお客である。

しかし我々はただ雑談をしていたわけではない。今後の将棋界の展望について、意義深い議論をしていたのだ。

嘘。ちょっと盛った。県のアマ将棋界の個々人の非常識さをBさんに伝える場となってしまっていた。Bさんはこの県棋界になじみがない。「変なことに巻き込まれてはいけない」という気遣いがあったのだろうか、特にAさんは泡を飛ばす勢いで本県棋界の裏話をした。Bさんは相槌を打ったり突っ込んだりと津々と話を聞いていた。

 

まぁそんな話も当然長くは続かず、我々3人の身の上話となっていたのだが、Bさんが言った「俺、今度マッチングアプリで女の子と会うんスよ」の一言から雲行きがおかしくなった。

 

格の違いを見せつけられた

どうもBさんはその女性をオシャレなカフェに連れていくらしい。

相手のことまでここでは詳しく書かないが、年収、年齢、(そして恐らく容姿も)ともにそのお相手は私のような人間では手の届かない相手だ。

さっきまであった勝利の喜びはどこかに消えてしまった。それはまるで遠い昔の、一番古い親との記憶のように今ではもう届かないものとなってしまったのだ。もう一度あの頃に帰りたい。

 

しかもなんだよ、オシャレなカフェって。最近の若い男はふらりとカフェまで行ってお茶を啜れるのかよ。新人類じゃねぇか。

聞くとこのBさん、コーヒーに対するこだわりが強く、そういったお店にも詳しいようだ。

私とAさんは困惑した。我々にとってコーヒーとはマクドナルドで飲むものであり、それはもっぱらスマホの充電器をコンセントに挿すためだ。我々はコンセントを挿すためにマックコーヒーを飲んでいる。

マックには上質な大人の味わいなんてものはない。そこにあるのは我々の生活維持機能である。Aさんと私は繰り返し主張した。

 

しかしBさんは確かに味わいを求めてカフェに行くのである。スタバの味をナシと断言してしまう程度には強いこだわりがあるのだ。

この感性の差にも衝撃を受けた。これらを踏まえるとその日の戦績は麻雀○異性関係×人生×と1勝2敗となり、もはや感想戦をしなければいけないレベルである。でもどこから振り返れば良いんだろう??

 

Bさんにとってはコーヒーは目的で、我々にとっては生活の手段だった。なぜそうなったのか考えてみるとお金のある/なしが感性の豊かさ/貧しさを決めるのではないかという気がしてきた。

そりゃ生活のためにコーヒー啜ってたら味なんて分かんねぇや。でもBさんは美味しいコーヒーを知っている。それはお金をかけたから/お金を持っていたからなのではないか。 

 

差を取り戻せるのか

私はBさんと比べると人生周回遅れだなと思った。Aさんはどう思っていたのだろう。

差を取り戻したいと思ったときにどうすべきかと言うと、経験することだと思う。

 

色んなものに触れておくこと、それに対してケチにならずにお金を出せることが大事なんじゃないかな。これは想像だけど、Bさんもきっと美味しいコーヒーに出会う経験があったからコーヒーに詳しくなったんじゃないか、コーヒーを目的にすることができたんじゃないかなって。

そういった新しいことの積み重ねで感性はきっと磨かれて、世界が広がるんだろう。だから、私の場合はそういった経験に対してお金を出せるように儲けを増やしていく必要がある。

 

そうか、頑張らなきゃだな。