正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

ずっとあなたが好きだった 第2話感想

おはようございます。

 

久しぶりにずっとあなたが好きだったを見れたので感想を書きたい。

 

dramadmara.hatenablog.com

 

この第2話は前回の最後から少しずつ見えてきた冬彦さんの異常さが美羽との関係にひびを入れ始める様を描いているように見える。率直に言うと美羽がかわいそうになった。

 

冬彦さんとの朝

結婚式後の朝から物語は始まる。美羽は朝食を作っていた。朝の取引に精を出す冬彦さんに朝食が出来たことを伝える様はまさしく夫婦であり、なんの違和感もない。もうこれで物語終わりで良いんじゃない?

 

だがそうもいかない。普通の食事風景の中にちりばめられた冬彦さんの異常性が強い。まず、冬彦さんは式後に東京にいた母親の見送りをするように美羽に伝えた。そこまでは分かるとしても、相談することなく勝手にその時刻を指定した。さらに、笑顔で美羽の作った味噌汁の味を全否定する様は夫婦の意識皆無である。

付き合う前の冬彦さんはどこに行ってしまったんだ……。

引き顔の美羽に目もくれず「これから楽しくやっていこうね(ニッコリ」と言い放つのは全く美羽が見えていない。トドメは「出勤前に(マンションの)下まで送りに来ないの?」だ。

しかし第1話からの連続性を考えればある種期待通りの行動である。この作品はサブ(冬彦さん)が主役を食ってしまうらしいのだが、こういったスタッフの冬彦キャラ付け大作戦が無駄に功を奏した結果かもしれない。

 

さて、一方美羽の元カレである洋介は式で遭遇した美羽が何者か同僚に詰められていた。第1話での美羽のウェディングドレス姿に腰を抜かした洋介は確かに面白かったし詰めたくなる気持ちもわかる。

「何でもない、ただの高校の同級生だよ」なーんて言いながらも式後の飲み会で大きくショックを受けてるなんて洋介は分かりやすい人間なんだなぁ。お前かわいいマネージャー(律子)がいるくせに何悔しがってんだこの野郎お前。

どうでもいいけど昔に終わった関係の人が結ばれたくらいで気持ちが揺れる男はメンタル弱いか浮気性なだけだと思う(個人の主観)。今付き合っている人がいるのにそんな気持ちになる人は完全に浮気性だと思う(個人の主観)。

 

初夜はまだ迎えていない

美羽は冬彦さんの言動に違和感を感じていた。そこで前の職場の同僚に新婚のときどうだったかを電話口で確認した。

「結婚とは忍耐と妥協の連続だ」という言葉をもらった美羽は違和感を感じながらもとりあえず頑張ることにした。ちなみにこの段階で初夜を迎えていないらしい。

 

ふとコンビニで美羽と洋介がばったり会った。二人とも近所に住んでいるらしい。二人で河川敷を歩く。やっぱり美羽は洋介といるときの表情が輝いている。冬彦さんといるときはいつもドン引きの顔ばかりなのに……。これってやっぱり女優さんの演技なのかな。二人歩いたその別れ際に、二人とも表情が曇る。やっぱり気にしてんじゃねーか!こいつら浮気性の気があるぞ!(個人の主観)

 

家に帰るとファミコンをやる冬彦さん。当時はファミコンかぁ……。美羽が冬彦さんに話しかけるも、画面から目をそらさずに上の空の会話。そっかー、これがダメな夫婦の見本か。しっかしよく美羽も耐えられるな。

 

逆プロポーズ

律子は洋介の部屋の合いかぎを持っているようで、唐突に洋介の部屋に入る。そして静かに洋介に近づき、思い切り勢いをつけて洋介の口にトマトを叩き込んだ。平成初期の人のおこしかたはこんな感じだったのだろうか。

律子は押しかけ女房的に朝食を作り始めた。と思ったら逆プロポーズしていた。自分に構ってくれない洋介への焦りがそうさせたようだがあまりに唐突だ。律子の積極性は全男性女性が学ぶべきことだと思う。

洋介、こんなに自分を思ってくれる人がいてそれでも昔の女に気持ちが浮つくってどんだけ美羽のこと好きだったんだよ

 

まだ初夜を迎えていない

結婚式から1週間後、以前の職場の同僚を呼び出した美羽は未だ冬彦さんとやっていないことを伝える。

同僚「触ったことは?」

美羽「大したことないの……中学生並」

何が中学生並なのか主語をはっきり言ってほしいところではあったが、世の男性は裏でこんな風に言われているのかもしれないと思ったら胃が痛くなってきた。

性交渉を行っていないから振る舞いが、ってことだと思うが。

 

美羽が家に帰ると義母がいた。???

冬彦さんが母に合いかぎを渡していたらしい。ヒェッ……!突然の来訪に戸惑いながらも顔を引きつるだけにとどめて義母の相手をする美羽は立派だと思う。

義母から衝撃の事実を聞かされる。第1話での看病だが、看病していたのは母親の指示だったのだ。恋愛のHow toを親から聞いていたということが分かるとサーッと気持ちが引いていく。私ですら引いたのだから美羽は尚更。

 

ラグビーの試合

舞台は河川敷へ。またも元カレ洋介と遭遇した美羽は昔話に花を咲かせる。一緒に遊んだこと、人形を作って渡したこと……。こいつらホントに昔話大好きだな。

冬彦さんとの不仲を見透かされた洋介にラグビーの試合に冬彦さんを連れてくるよう言われた美羽は一瞬表情が曇るも、行くと伝えた。

 

電話で冬彦さんに試合観戦を提案するとあっさり承諾。やるじゃん。

 

なぜかピアノの発表会へ

久しぶりに美羽の要望が通ったと思いきや、当日になって冬彦さんの上司の孫のピアノ発表会への参加を冬彦さんに命じられた。いやもうむしろこの展開は予想通り。

「これがサラリーマンの付き合いだ」と無表情で言い放つ冬彦さんに慣れつつある自分に驚いた。この数十分で冬彦さんというキャラクターがこれでもかと頭に叩き込まれたのだ。

この連れていくやり方がすごい。「別に来なくてもいいよ。他の同僚はみんな奥さんを連れてくるんだけどね」なんて言って美羽に一つの選択肢を選ばせようとしている。このやり方は真似しちゃいかんね。もう美羽がかわいそう。演奏終了後の美羽の目は死んでいたし。

 

発表会終了後に美羽がまだ試合に間に合うかもしれない、観に行こうと提案するも、冬彦さんは却下。あれ?冬彦さん大学でラグビーやってなかったっけ?と不思議に思うも、それは就職で有利になるために入っただけらしい。オマケに言い放ったのが「野蛮なスポーツは好きじゃない」

ここまで言うことを聞いてきた美羽だったが、ここでは折れずに試合観戦へと向かった。

目に入ったのは倒れた洋介。律子が人形を手に持ちそれを洋介の顔にこすりつける。その人形は美羽の作ったもので、あの頃と同じ、洋介は自分の作った人形を持ち続けていることに頬から涙が流れていた。

 

そしてそれをじっとり見つめる冬彦さん。

引きが卑怯なんだよなぁ……。