正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

ヨコハマという街に抱かれて

こんばんは。

 

神奈川県から地元に帰ってきた。

 

前回の記事では虹コンのライブの話をしたが、今回はその後の話をしたい。

 

ライブ終了後、当初はすぐに宿(漫画喫茶)に行こうと考えていた。しかし、わざわざ神奈川県まで来たのだからそれではもったいない、と思い直した。

思い直したところで何も準備はしていないので場当たり的に動くしかなかったのだが、山下公園を見つけたのは吉だった。

 

山下公園は以前ヨコハマカワイイパークで訪れた場所だ。

dramadmara.hatenablog.com

 

この公園、いつ来ても雨降ってるなぁ。でもいつ来てもイベントやってて飽きない場所だ。

今日も出店が並んでいる。富山でやっている祭りと違って出店の種類もバリエーション豊か。今回は異国籍料理のテナントが多かった。ただ、そういったものは非常に長い列が形成されていたので諦め、ベーシックな中華を食べることにした。

それが手鞠餃子と春雨焼売、焼売カレーである。焼売カレーは崎陽軒、それ以外は中華街の四五六館で買ったもの。ていうか焼売カレーってなんやねん。カレーの味しかしなくてクソワロタ。焼売の存在意義はカレールーの中に溶け込んで消えてしまったようだ。

 

食べながら一息ついていると妙に浴衣姿の男女が多いことに気付いた。あたりを歩いているとスパークリングトワイライトという文字が見えた。

 

今日は花火大会をやるらしい。今日は、と書いたが昨日も打ちあがっていたらしい。どうりで浴衣姿の男女が多いわけだ。多いどころか既に周りをカップルと家族連れに包囲されていた。この公園で間違い探しをしたとしたら、そんな場所にぼっちでいる私が間違いなんだろうな。悲しい。

 

花火の特設会場は無料で入場できる。ふ頭だ。湾岸を眺めると船がライトアップしていて、脳内彼女とその夜景のすばらしさを語り合っていた。

 

観覧エリアになんとなく入ったのだが、一旦出ることにした。ビールを、酒を、飲みたくなったからだ。どうも脳内彼女は時間が経つと消えてしまうらしいので酒で再度召喚する。

ビールをちびちび飲みながら花火が打ちあがるのを待った。

 

ドンと鈍い音が響いた。と同時に光が空へと向かっていく。花火が打ちあがった。思えばこうやって花火を会場で見るのはいつ以来だろう。大学のとき、かもしれない。当時はただ見ていて楽しかっただけなのに、今では勝手に感傷に浸ってしまう。花火に思いをはせてしまうクソ野郎になってしまった。

 

カップルも家族連れも、花火を見上げる横顔は爽やかだったのに、私の顔は晴れない。今飲んでるビールは喉の通りが悪いし、苦い。

 

ふと思い立って花火の写真を撮ることにした。できるだけいい写真を撮ることにした。そうすることにしか楽しみを見出せなくなっていた。

撮影に集中しないと、花火の感想をポロリとこぼしあえるような人が隣に欲しいと思ってしまう。

上手く撮れないけど、遅いのはシャッタースピードだけじゃないんだよなぁ。

 

よく理系の男が花火を見て「炎色反応が~」とかいうコピペあるけどさ、そんなことできること自体が幸せなんだよ。

 

パシャパシャ撮ってたんだけど、スマホが原因不明のバッテリー切れを起こしたので撮影をやめた。それからしばらく花火を見ていたけど、ビールを飲み干して会場を後にした。それ以上会場にいると何かに押しつぶされそうな気がしたのだ。何かってそりゃあれよ、スマホが動かない不安感よ。

 

とりあえず充電で解決可能なのか探るため、マックに駆け込んだ。ダメなら寝カフェの前にショップに行かなくてはならない。

地元でのいつものコーヒーS単品のみの注文で許されるか自信がなかったため、ハンバーガーも追加で注文してコンセントの権利を獲得した。

コンセントにケーブルを挿すと充電が始まったのでなんとかなった。しかし花火後に雪崩れ込む人の多さからいたたまれず充電途中で店を出た(なんともなっていない)。寝カフェを目指して歩き始めた。

雨は弱くなっていた。

 

その日の宿は横浜駅西口のアプレシオ。最近は自動で入店受付をしてくれるのでコミュ障に優しい。地元のアプレシオにも同じシステム導入してくれ。

 

かくして横浜駅へ向かっている最中。隣のカップルが怪しい挙動を見せた。

男「そろそろ帰る時間だな」

女「えぇ?そうかな?」

終電を逃したがっている女である。まさか実在したとは。一方彼氏は終電を死守したがっている。時間は20時で確かに終電には早すぎる。彼女は彼の腕に自分の腕をからませすり寄った。顔は見えなかったけど、多分女の顔してたと思う。

 

私はできる限りこの二人から離れて歩こうとしたが、歩道が狭いのとやたら信号に引っ掛かるため、話し声がどうしても耳に入ってきた。これでもかと格の違いを見せつけられた。心は折られた。二回くらい。

 

その他、ラブホテルに入ろうとするも人通りが多くて照れてるカップルや横浜駅に破り捨てられた0.01mmコンドームの袋など、鮮明に記憶に残っている。

結局彼らはどうにかなったのだろうか。

 

二度と横浜なんて行くもんか!

謎にメンタルを折られたためそう思っていたが、なんだかんだ明日また行くので、帰ってきたら記事にしたいと思う。