正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

今更ながら、イナズマイレブン オリオンの刻印について感想書きたい

こんばんは。

 

9月末で、イナズマイレブンオリオンの刻印の放映が終了した。

前作であるアレスの天秤から続けて観てきたわけだが、ちょっと納得のいかない作品だった。どこが不満だったのかを書きたい。

 

尻切れ感

まず、ストーリーの大筋を説明する。オリオンの刻印は日本代表チームが世界大会に挑む物語だ。

日本代表メンバー選考⇒アジア予選⇒世界大会

無印第3期と大筋は同じである。代表選考は指名ですぐ終わったけど。

 

最後の決勝戦はロシア代表と戦っていた。

なんとか逆転して最後にはロシア陣のわだかまりも解けてサッカーや仲間の大事さが伝えられるんだろうなーと思っていた。

ところが、ロシア戦は途中で妨害が入り、シャドウ・オブ・オリオンというぽっと出のチームがラスボスの相手となった。

明らかに尺が足りていない。打ち切りだし仕方ないんだが。

なにせ何の伏線もなく現れたのでお前一体誰や感はぬぐえない。

というかこのシリーズは総じてキャラの掘り下げが足りない。ちゃんと描写しようとしたのって一星くらいじゃないだろうか。

 

一星イジメのような暗い描写

一番衝撃だったのが暗い描写が多かったことだ。

例えば今作から登場する一星はオリオン財団からさし向けられて日本代表にまぎれた刺客。あれこれ手段を講じて日本代表の邪魔をするという立ち回り。

それに感づいた鬼道さんが転んだ一星に対して手を差し伸べる振りをして手を引き上げる、必殺技を一星のいる方向目掛けて発動するなど、一星に対する当たりがきつくなっていた。

 

このようなある種いじめと取られてもおかしくない描写が前半はとくに多かった。

しかし、このような鬼道さんはこのようなアプローチをとる人間だっただろうか。

無印のころから大きく性格が変わったような気がする。

というか今までの無印イナイレで特定の個人をいじめるような描写はあっただろうか。

子供たちはこんなの見たくないと思う。

 

他にも、オリオン側の人間のなすことが非道すぎる。

ほぼ全試合において相手選手(つまり日本代表)を負傷させようとする。

 

例えば無印では相手のプレイで雷門中メンバーが傷つく描写はあった。

その目的は相手をいたぶることよりも、「相手より自分の力の方が上だ」と誇示することの方が大きかったはずだ(初帝国学園戦やエイリア学園編のジェミニ戦など)。

だが、オリオンでは明らかにゲームを有利に進めるために相手を傷つけている。

「自分より強大な相手を倒す」のではなく「卑怯な相手を倒す」ことがテーマになってしまっている。

神のアクアやエイリア石のような自分の力の増強だったらスポーツマンシップの問題だ。だが、相手に悪さする卑怯さはそもそも人として、という部分である。

 

どうあるべきだったのか

いじめのような描写はなくしてほしかった。

必殺技習得に向けた努力を描写してほしかった。

話数が足りないというよりサッカー以外の要素を詰め込みすぎた。

 

このシリーズについては続報が出るらしいのだが、それを見るのは気持ちを整理してからになると思う。