正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

風情なんか勝手に感じてろ

こんばんは

 

先々週週末に福井県に行ってきたので振り返りたい。平坦な文章になってしまうが、読んでくれたらマンモスうれぴー

 

思い立ったのは前日だった。

 

そうだ、福井に行こう。目的があったわけではない。ただ、家にいたくなかったのだ。人間には二種類いる。休日を家で過ごすタイプと外で過ごすタイプだ。私は後者。

 

最近は家に籠っていても良いことはないと思っている。一歩踏み出す勇気が必要なのだ。多くの男子トイレに「もう一歩前へ」と書いてある。あれはきっと世界中の男性に向けられたメッセージなのだ。

 

閑話休題

 

車で福井まで向かった。国道をひたすら走るのはいつも味気ないものだが、今回は違った。あおにゃんのCDがあるからね。

 

dramadmara.hatenablog.com

 

 

目的がないといってもただ国道を走っただけでは心が骸になる。せっかくなので、ある場所へ向かうこととした。


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朝倉。朝倉将棋発祥の地である。朝倉将棋とは通常の駒だけでなく酔象という駒を加えた将棋となる。詳細は割愛するが、福井県では朝倉将棋の大会も開かれており、私も昨年出場したことがある(予選は抜けたがトナメ一回戦負け)。

 

周りの風景はいかにもな田舎だった。山々に囲まれてコンビニすらねぇや。

この道の駅に着いた時点で13時(出発は9:30くらい)とお腹が空いていたので昼御飯を食べた。


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お分かりいただけるだろうか?福井県名物のおろしそばである。そばの上に大根おろし、鰹節、ネギが載っている。福井県ではそばの生産量がそこそこ大きいことから名物になってしまったのだろうか。

 

正直に言う。おろしそばは大体どこで食べても同じ味だ。だが、それ故に良い、変わらない良さというものがあると私は信じている。私は好きだ。

 

腹ごしらえも済み、朝倉遺跡へと向かう。駐車場から下りると、そこは城下町だった。


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昔この辺りには城下町があったそうだ。これは山の上にある家への道。歩くのきついぜ。
石畳に風情を感じた(雰囲気に流されやすいだけ)。


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これは道を登った先にある、昔家だったと言われる場所。何を思って高いところに家を構えてたんだろう。敵から攻めこまれにくいということなのかな。

写真からは分かりにくいが、家も庭も広めに設計されていたようだ。かつての風景に思いを馳せるのがこういった遺跡の楽しみ方の一つだろう。

またもや風情を感じさせられてしまった。

 


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この辺で一番でかかった庭ですって。風情が以下略。

 

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トンボである。ある程度散策したら満足したのでトンボを連写していた。こうなってしまうともう風情が止まらない。周りの観光客から後ろ指を指された気がするが気のせいだと思う。


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駐車場まで戻って気づいた。腹へったなと。案内所でおばちゃんが売っていた団子を買った。醤油の香りは辺りに広がり、唾液の分泌を急かさせる。

温かく、柔らかかった。作りたてではないが、保温してあるようで、でんぷん質が固くなっていない。

 

食べてしまったからにはカロリーを消費しないといけない。なぜかいつも食べてから気付くのだが、私は今ダイエット中なのだ。食べる前に気付ける頭の良さが欲しいところ。

と、ここで朝倉遺跡の名物を思い出した。佐々木小次郎だ。

 

駐車場から離れた場所に一乗滝というところがある。そこはかつて佐々木小次郎宮本武蔵との決戦前に燕返しという技を習得したゆえんのある場所。らしい。麻雀のイカサマの方ではないということは分かる。

 

案内所には実質無料のレンタサイクルがある。それに乗って一乗滝まで行けばカロリー消費に観光に一石二鳥である。

電気自転車に(初めて)乗って出発。漕ぎ始めに力入れなくて良いって素晴らしい。

 

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案内所のおばちゃんが出発前に道案内してくれたのでスムーズに着いた。写真は佐々木小次郎の像だ。※あくまでイメージ図。いかに昔の人間の想像力が逞しかったのかが分かる。

こういうときに記念写真を撮れないのが一人でぶらつくときのデメリットだと思う。

そこから少し進むと燕返しを身につけたという滝。

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何だろう、ゆえんがあると思うと何か神々しい力を感じる。きっと知らなかったらタダの滝だと思っていただろう。

この滝から佐々木小次郎は何を感じたのだろうか。今の私ではまだ分からない。


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そして案内所に帰ってきた。写真からでは分からないが、署名活動を行っているブースがあるなど、大河ドラマ誘致に熱心だった。正直ここだけではちょっと狭すぎる気がするけど。

 

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でね、結局のところ旅の醍醐味は味だと思うんだよ。その場その場で美味しいものを食べること。

ということで買ってきたのは一乗谷ジンジャーエール。市販物と異なりやや甘ったるさがあるが、それこそご当地飲料らしさだと思う。甘さはべったりしているが生姜の辛さはその分際立っている。

おばちゃんに聞いてみたところ、特段生姜が特産品というわけではないらしい。一体これは何なんだろう。

 

ところでこれ、このままだと生姜が底に沈殿しちゃうんだけど、うまくビンの上の方に持っていくにはどうすれば良いだろうか?

 

答えは簡単だね。ビンを上下に振れば良い。そうすればしっかり生姜は上方へと向かい、蓋を開けた時には中身がはじけ飛ぶ。

 

そうならないように10分くらいビンをさかさまに静置しておくのがベタと案内所のおばちゃんから教わった。そのためこぼしはしなかった。上のミスを犯す人がまぁまぁいたのではないかと思う。

 

人生の大事なことは案内所のおばちゃんが教えてくれる。

 

朝倉は初めて来たけどゆったりとした時の流れを感じることができて、普段の忙しさ(そんな忙しくない)から逃れられたような気分になれた。良い場所だった。


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<番外編>
この海岸を見てどこの海か分かる人はすごいと思う。これは三国サンセットビーチ。帰りに運転疲れを癒すために立ち寄った。

ここはいつ来ても人がまばらにいる。騒々しくなくて、無人でもないこの感じが好きなんだと思う。

近くの温泉にまだ行けてないので、今度福井に行くときは訪れたい。