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2019年度版ホンネの女子就活センパイたちが就活中に悩んだこと 読書感想文

こんにちは。

 

今回は「2019年度版ホンネの女子就活センパイたちが就活中に悩んだこと」という本を読んだので紹介したい。

 

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%81%AE%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%B0%B1%E6%B4%BB-2019%E5%B9%B4%E5%BA%A6-%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%B0%B1%E6%B4%BB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88/dp/4788983230

なぜこの本を読もうと思ったかというと、私自身まともに就活をしておらずこのような本を読む機会がなかったからだ。その場しのぎの就職だったことは反省している。

みんな通過儀礼的に就職活動を行ってきたのだから、知っておくことは悪くないはずだ。

 

この本は薄く広く女性の就活について説明している。基本はHow toを示しているように見えるのだが、それはキャリアセンターに行け、インターンシップに参加しろといったもので行動を促すものとなっている。これ一冊でなんとかなる気はしない。

これから社会に挑むにあたってのガイドブックみたいなものだろう。

 

一言で言うと女性の大変さが分かった。メイクしなくちゃいけないし、それに伴って持ち物も増えるんだから負担は女性の方が大きいと感じた。

 

この本は以下の構成となっている。

Lesson1 女子就活のホンネ

Lesson2 就活ヘア&メイク

Lesson3 就活ファッション&身だしなみ

Lesson4 立ち居振る舞い・面接対策

Lesson5 デキる女子になる敬語・マナー

Lesson6 女子人気職種図巻

Lesson7 憧れの先輩に会う!OG(OB)訪問のポイント

Lesson8 選考突破!提出書類%筆記試験

Lesson9 女子の就活Q&A

付録 いよいよオフィスデビュー!

 

Lesson1では体験談から始まり就活スケジュールを示している。これさえ見ておけばもう後はあまり読まなくてもいいかもしれない。その他採用選考指針にも触れているが、性別が特別影響しないと考えられるので、今回の感想文では触れない。

 

特筆すべきは女性が活躍できる企業を調べる方法を示している点だ。

 

○女性の活躍推進企業データベース

2016年2月にオープンした厚生労働省のホームページ。女性活躍推進法に基づき、300人超の社員がいる企業の女性躍進の情報がすべて公開されている。

 

 

○『就職四季報女子版』

東洋経済新報社から刊行されている『会社四季報』の女子学生向け就職活動情報誌。男女別の採用実績などの基本データ以外に女性のための住宅関係の補助制度、企業別キャリア例も掲載。

 

 

○「くるみん」マーク取得企業

次世代育成支援対策推進法に基づいた子育て支援の一定の基準を満たし、厚生労働省より認定された企業。

上3つの引用元は 「2019年度版ホンネの女子就活センパイたちが就活中に悩んだこと」36Pより

 

 「どのような仕事をしたいか」というのは男女共通の悩みだと思うが、女性の方はそれだけでなく「女性の働きやすさ」を重視する傾向がある。場合によっては女性の働きやすさ>仕事内容 かもしれない。

 

ところで、くるみんマークというのを初めて知った。平成15年から公布されている。

www.mhlw.go.jp

この本は第一版が2017年7月だが、この本に書かれている基準よりも今は厳しくなっているようだ。

 

次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、 一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。
この認定を受けた企業の証が、「くるみんマーク」です。平成30年3月末時点で、2,878社が認定を受けています。

上記URLより抜粋。

 

こういうのって事業主からすると「取っても何も恩恵がない」という風に見えるかもしれないんだけど、この本で紹介されるように判断の材料となることは大いにありうる。昨今人材不足が叫ばれているわけだし、選ばれる企業になるために必要と認識される日が来るかもしれない。 

 

Lesson2ではヘアとメイクの紹介。メイクを今までしたことのない私からすると非常に勉強になる。朝晩のお肌のケアとかはもちろん、職業別のメイクの仕方まで書いてあるのだ。これこそこの本の存在理由だろう。

ただ正直に言うと今までメイクに無関心だった初心者向けの表現とビューラー、下地クリームなど、化粧を一回もしたことのない人間からすればよく分からないものが説明されずに混在しており、どの層に向けて書いた章なのか分からなかった。

 

まぁでも普段化粧しない女性でも基本用語くらいは押さえているから問題ないってことなのかな。

 

Lesson3、4、5、7、8では普通の就活の内容。スーツの手入れはこれを見習ってちゃんとしようと思った。

 

Lesson6では女性の人気職種やそれに求められる資質が紹介されている。これを見ていて気付いたのが、女性特有の仕事や女性が多い職種は立ち仕事が多いこと。

CA、アナウンサー、アパレルショップスタッフ。載ってないけど看護師も立ってる時間長いよね。

 

Lesson9ではいくつか女性特有の質問があった。例えば

Q10 母は専業主婦で、キャリア志向の私に理解を示してくれません。どう説得したらいいですか?

「2019年度版ホンネの女子就活センパイたちが就活中に悩んだこと」149Pより抜粋

 

私だったら「親の言うことなんて無視して好きにしろ」と答えてしまうところだが、この本では穏やかに答えている。

 

この問題って意外に根が深いんじゃないかと思う。女性の社会進出を阻むのは男性だけじゃなくて女性自身でもあるのではないか。出たい人を押さえつけているようにしか見えない。

 

なーんて思った。

 

正直、この本が良い本かは分からなかったんだけど、まず大学のキャリアセンターに行ってみるべきだというのは分かった。