正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

不動産営業の電話を受け取った話

こんばんは。

 

先週の金曜日、不動産営業の電話を就業中に受けたのでそのときの話をしたい。

 

電話を受けたとき、この営業の人をアホだと思っていた。しかしそれは思い違いも甚だしく、実は私の方が試されていた。何を言っているか分からない、気になった方は続きも読んでほしい。

多分、これからは何であれ受け手側の力量を試される時代なんだろうな。

 

電話を受け取ったのは金曜日の終業間近の時間帯。話はこうだ。

 

①電話に出ていただいた方だけの提案です

②年金対策されていますか?不動産いかがですか?

③仕事終わり、喫茶店で話したいです

 

といった内容を順に話された。なんと私だけに提案してくれるのだ。しかも私は将来の生活に不安があるくせに何も対策をしていない。乗ろうか。

 

「乗ろうか」とはさすがに嘘だ。詐欺臭い。

そもそも不動産業界に疎すぎてその人の会社名が分からなかった(実在する会社を騙る詐欺の可能性もあり、会社名は伏せておく)し、そもそも不動産取得のために借りれるお金もない。断るつもりだった。周りの職員からの視線も感じていた。

 

「すみません、それって業務に関係ある話ですか?いま手が離せなk……」と言いかけたところでガチャリと電話が切れた。ガチャリと切られたのはイラついたが、とにかく事が済んでよかった。

 

ところで、今は新型コロナウイルスで世間はもちきり、三密を避けろというお触れが出ている。そんな中③を提案するのはアホだ。お互い見ず知らずの人間が無意味に至近距離で話し合うのは避けたいところ。営業の人が上司も引っ張ってくるかもしれないし。

不動産投資に興味があっても、この状況では普通の人は話に乗らない。

 

でも、普通じゃなければ乗るかもしれない。

頭の悪そうな迷惑メールがいっぱい来るのと一緒なんじゃないかな。あれに反応する人間からお金を巻き上げられる可能性は常識人より高い。

 

つまり③の問いかけをすることによって受け手側が普通かどうかが判断できる。受け手が普通の人であれば仮に交渉のテーブルにまで持っていけても、契約まで持ち込むのに苦労しそうだ。しかし、常識がなければ③の提案に乗る⇒土俵に上れば契約まで持ち込むのは常識人相手より楽だ。多分常識のない人を相手にする方が先入観のない分コンバージョン率が高いのでやりがいがある。

 

そう思うと相手がアホなのではなく、私がコンバージョン率の高い対象かどうか試されていたのではないかという気がしてくる。

 

新型コロナウイルスが猛威を奮っているこの時代に仕事や必要な用事以外で人に会おうとするのは常識人ではない」といった行動や考え方を篩にして試される時代なのかもしれない。常識がないとか隙がありそうと思われると狙われそう。

 

例によってオチはない。