正しい年の取り方

人生に迷うアラサー男が年相応になるまでの雑記

年末だから最後に言うんだけれども

こんばんは。

 

先日、仕事納めだった。問題案件について片付けたので気分は良かった。その日残されたタスクは脱毛サロンへ行くことのみ。それ以外には何もないのである。これより喜ばしいことがあるだろうか。ということで景気づけに外食に行ったわけである。

 

脱毛に遅刻してはいけないので、サロンの近くにある定食屋を選んだ。前から気になっていたお店で、OPENしてからあまり月日が経っていない(とはいっても1年以上前にOPEN)。ここでちょっと高めの晩御飯をと思った。

 

ボードにはその日のおまかせ定食が書かれていたが、どれも完売らしかった。そこで通常メニューの中でも比較的価格の高いカキフライ定食(920円)を注文することにした。いいぞ。安っぽいフライがカキを中に包むことで一気に高級感を伴ったメニューへと昇華する。これ以上に景気づけに適したメニューはなかった。

 

店内は明るく、昨今の苦境を感じさせない賑わいがあった。カウンター席に座ったのだが、カウンター席はパーテーションで区切られており、隣の顔まではきちんと見えるわけではない。しかし、隣のそのまた隣の席に見たことのある姿があった。

いや、それは気のせいで私の思っている人物ではなかった可能性もある。そう信じている。その姿は職場の女性だった。

 

職場の女性と言っても別の事業所にいる人で、ありていに言うと以前このブログで取り上げた女性である。 

dramadmara.hatenablog.com

私はその後、彼女と何回か飲みに行ったりドライブしたりしていた。脈なしと分かっていてもなんとなく誘って、なんとなく遊んでいた時期がある。

そんな彼女と見間違えたのだ。

 

また、これについては見間違いではないのだが、彼女の隣には若い男性がいた。

 

別にだからどうしたという話でもある。付き合ってもいなかった女性が別の男性と一緒にいてダメージを受けているとかそういうわけではない。そこではないのだ。

ただただ自分が前に進んでいないことを痛感したのである。さっきまでの浮かれ気分も霧散した。

 

状況が変わっていないのは自分だけ。あのときフリーだった彼女にはちゃんと隣に座るような男性がいるのである。

 

変わっていないのが自分だけ。そう思うと震えが止まらなくなった。

「カキフライ定食ですー!」

届いたカキフライ定食は美味しそうに見えなかった。なんなら味はしなかったし、キャベツの千切りはポロポロこぼすしで明らかに動揺していた。

逃げ出すように口にかきこんで食べきった。早く会計を済ませたい。ここから立ち去りたい。そんな思いが止まらなかった。

 

いや、動揺しすぎでしょ。

 

食べ終わって会計を済ませてカウンター席を見やるも、やはり彼女がそうだったかは確かめられなかった。いや、確かめる必要もないのだが。

 

その後私はなぜか走り出した。馴染みのマクドナルドに駆けだした。到着後すぐホットコーヒーSとハンバーガーの単品を頼んだ。マクドナルドはあまり待たなくていいのが良い。余計なことを考えずに済む。

すぐさまハンバーガーとコーヒーを流し込んだ。何もしていない時間を作りたくなかっただけかもしれない。とにかく無心になりたかった。

 

その後脱毛サロンに行ったのだが、一際痛かったのを覚えている。

 

例によってオチはない。